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カテゴリ:あさ・がおの哲則 「手探りの人生訓」
「紳士」について書かれた文章を読んだことがある。
パーティーの会場で、背中のジッパーを閉め忘れている女性を見つけたらどう対処するか。 まず、近場の女性に状況をつたえ、その女性から彼女へ話してもらう。 男性に指摘されて、バツの悪い思いをさせるのを、さけるためだという。 この文章を読んでから2~3年ほどで、似たような状況に遭遇した。 とある恩師の定年祝いのパーティーである。 自分は27~28歳のころだった。 自分より5歳ほど若い女性が、ぎこちなくパンツスーツ姿でビールを注ぎつつ挨拶回りをしているのだが、ジッパーが半開きであった。 近場にいたリエどん(仮称)に、「教えてあげて」と小声で頼んでみた。 めんどくさそうな顔を一瞬みせたかと思うと、 リエどんが、大きなこえで彼女に声をかけた。 「そこのクリームいろのスーツのこ。 ジッパーが空いてるのが気になってしょうがないって、アサちゃんがいうから、 閉めてあげてねー! だんだん、酒がはいって、おじさんたちの目つきが悪くなってきてるから、 みんな胸元とか、気を付けるのよー」 って、おいおい。 なぜリエどんは、こういう行動をとったのか。。。 気がきかないだけだと思っていたが、 さすがに50年近くも生きていると、違った見方ができることに気がついた。 きっと、 彼女に周囲の目が集中するのを防ぐためだったのかもしれない。 「アサちゃんが言うから」で、一旦は周囲の目線を彼女からそらし、 「おじさんたちの目つき」を重ねることで、目線が彼女へ戻されないようクギをさしたのかもしれない。 この事例から学ぶべきことは、以下の2点ではないかと思う。 1)どんなササイなことがらでも、相手を選んで依頼すること。 2)ひとにものを頼むときは、なぜソレが必要なのかを、説明すること。 ♪ わーらぁちゃう なみーだのー とーめかたあも しらぁないっ ごーじゅうねんも いーきてー きーたのにねー ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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