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ベトナムにも、もう10年以上前から高速鉄道建設の話があります。
一度は国会で議論までされたのですが、 あまりに建設費が高額なのでその時は取り止めになりました。 そもそもですねぇ、ベトナムは最大需要地である ハノイ-HCM間が1500kmも離れてるのです。 これは、もう高速鉄道で移動する範囲じゃないんですよね。 最高300キロで走っても6,7時間もかかります。 日本の最大需要地である東京-大阪間は約500kmです。 このくらいだと2時間そこそこで行くので高速鉄道向きなんですよね。 このくらいの距離だと「飛行機だと空港までのアクセスや 搭乗手続き云々の時間を考えると高速鉄道に利が。」 という話になるんですよね。 ベトナムは1500kmですからね。 東京-札幌が1200km無いので、それより長いというか、遠いんですよ。 これはもう、鉄道じゃなくて飛行機の世界ですよ。 しかも、ベトナムはそれ以外の需要が極端に少ない。 日本だと大阪行く途中に名古屋があったり、札幌行く途中に 仙台があったりしますが(日本もその先は極端に需要が減るが)、 ベトナムは一応ダナンがありますが、街のサイズが小さすぎるんですよね。 需要が小さすぎる。 だから私は、日本がベトナムに高速鉄道を売り込むためには、 その前段でダナンに工業団地だ、ホテルだ、商業施設だなんだって投資して、 まず先に需要を作るべきで、それが急がば回れ、だと思うんですよね。 ベトナムには現在も南北鉄道があって、 ハノイ-HCM間を最速の列車で43時間(!)で結んでます。 現在の鉄道設備はそれこそフランス、日本の統治時代が発端で、 それからあまり維持費もかけず、改良もされずに来ているので、 上記最速列車でも表定速度(区間の平均速度)が 40kmくらいしか出てないんですよね。 実は、私が今、HCMからハノイまで飛行機で行くのに、 家を出発してから街なかに着くまで約6時間かかっています。 なので実は先述の高速鉄道で6~7時間とそう変わりません。 なので、もし、高速鉄道に需要があるとすれば、 「飛行機よりは時間がかかるけど、LCCより安い。」 具体的にはHCM-ハノイで片道5000円以内、 出来れば3,4千円くらいなら 需要が考えられるんじゃないかと思います。 でも、実際には、高速鉄道を作ろうとしたら今の線路とは別に 全線高架橋とトンネルの新線を作らなきゃなりません。 それで建設・維持費の安い飛行機より安い運賃はまずムリです。 なので、結論としてはベトナムで高速鉄道は、 作るだけムダだと思います。 鉄道は今の路線にもうちょっと手を入れて速達性を改善して、 貨物と2‐300km程度の輸送をメインに考えた方がいいと思います。 そして、人間の輸送には長距離はLCC、 短距離は高速道路、の組み合わせを考えた方がいいと思います。 特に、ベトナムは、高速道路の充実がまだまだなので、 ここを充実させれば、短距離の輸送は、 人も貨物もかなりよくなると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年08月21日 00時02分04秒
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