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2022.11.16
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読レポ第779号

 

プロカウンセラーが教える

絶対幸せになれる

「感謝ノート」

著:心理学博士 古宮 昇

発行:PHP研究所

 

第8章さらに
先へ進むために

 

8-15 1/3カウンセリングを
活用して人生を変えた人の体験

私とカウンセリングを通して

こころの苦しみの

原因解決に取り組み、

 

人生を変えた方々のうち三名が、

その経験をあなたとシェアすることを

快諾してくださいましたのでご紹介します。

 

◎久子さん(五十代女性・仮名)

私には忘れられない

四歳の時の記憶があります。

 

その日は、母は幼い私を

背中に負ぶって

崖の上からじっと

海をみていました。

 

冬の冷たい風が私の

やわらかい頬に吹きつけてます。

 

幼い私にもわかりました。

 

「お母さんは私をつれて崖から

飛び降りようとしている」

 

私は母の背中に

しがみつき叫びました。

 

「お母さん、もう帰ろうよ!

バスが来るよ!ね、

早くおうちに帰ろう!」

 

私が必死に叫び続けるうち、

やがて、母は黙って

引き返しました。

 

まだ四歳だった私は

そのとき決心しました。

 

「私がお母ちゃを守ろ」

 

私が小学校のときです。

家族でTVを見ていて

私が「いいな!」と言いました。

 

たったそれだけのことで

父はキレました。

 

大声で怒鳴りました。

「オレをバカにしているのか!」

 

私たちが見ていたTVは、

どこの家庭がみんなで

楽しそうに動物園に行っている場面、

 

ただそれだけで父は

怒鳴ってあばれるのです。

 

そんなことが、何度も何度も

繰り返されたので、

 

母も私もいつも

ビクビク怯えて

暮らしていました。

 

私が高校生だったある夜のこと。

父は早く寝室に入っていました。

 

私と母はとても

楽しいおしゃべりを

していました。

 

私は学校であったことを

母に話します。

 

「お母さん、美穂ちゃんたらね、

あんなことしてこんなことしてね」

 

母は「そうなの、あははは…」と、

とても楽しそう。

 

母は楽しそうに笑ってくれるので

とてもうれしかった。

 

母の笑顔が私の何よりの

心の栄養でした。


そうしておしゃべりをしていると、

父の寝室のドアが開く音。

 

そしてドドドド…父がリビングに

来る音がします。

 

父はリビングのドアをバンっと

開けるなり。

 

「お前ら!またオレをバカにして

笑いやがって!何を話していたんだ!

言ってみろ!おい久子、言え!

何を話してたんだ!」

 

さきほどまで楽しそうに

笑っていた母の顔は

いっぺんにこわばり、涙を流します。

 

「お父さん、ごめんね、

おしゃべりはやめるから」

「ごめんね、ごめんね」

 

そう言って泣いています。

お母ちゃんは私が守る。

 

四歳のときの決心が心に

よみがえってきました。

 

決めました。「お父さんを殺そう。

お母さんは悲しむかもしれない。

 

でもいつかきっとお母さんは、

私がお母さんのしあわせの
したってわかってくれる」

その夜私は、就寝中の父の首を
コードで巻いて窒息死させようと
しました。

でも、華奢な私に筋肉隆々の
父を殺すことは無理でした。

それから二十年以上たった
一昨年のこと。

「父を憎んだまま父が死んだら、
私、心の重圧感を一生背負っていきる

ことになる」と思って

古宮先生のセッションを受けました。

憎しみの解決は、

セッション中に突然やって来ました。

 

それはどれほどの衝撃だったことか。

 

今まで気づいていなかったことに

次々気がついたのです。

 

私の父の顔色をうかがって

育ったため、

人の気持ちに敏感になりました。

 

それが営業の仕事に

すごく役立ちました。

 

とくにお客さんの不満や怒りに

よく気がつくので、

 

不満が小さいうちに

対処できたし、

 

小さいころから父の

怒りにさらされていた私は、

お客さんが怒っても

うろたえることはありませんでした。

 

誰もが苦手なクレーム処理が

得意だったし、

 

後輩がお客さんに

おこられているとき、

私は恐れず代わってあげて

対応しました。

 

さらに、私はお金を貯めて

家を買ってお母さんを

呼び寄せようと思っていましたから、

 

がんばって働きました。

 

そのため東京に栄転できたし、

東京本社で働いた

今の夫とも出会うことができました。

 

また、私は仕事に打ち込んで

実力をつけたおかげで、

私にとってすごく大切な

今のキャリアがあります。

 

また、私はお父さんについての

母の愚痴を聞いて育ちました。

 

それが、お客さんの話しを

親身になって聴く力になっているし、

 

友だちの悩みを聴くのが

得意でしたから、

 

かけがえのない素晴らしい

友だちに恵まれています。

 

さらに父は、私も人生の節目で、

私が自立して自分の人生を

歩んで行けるよう、

 

後押しをしてくれたことにも

気がつきました。

 

私が東京に栄転するときも、

結婚するときも、

 

私が家族から離れることを

泣いて反対した母の横で、

 

父が私に「お前なんか

二度と帰って来るな!」と

どなりつけたからこそ、

 

私は泣く母を置いて

出てゆくことができました。

 

もし父が少しでも優しかったら、

あのとき私だったら

自立できませんでした。

 

それ以外にも、

あの父と母のおかげで、

 

私は自分の人生で

すごく大切なことをたくさん

得られていた事実に

気がつきました。

 

「あの父と母のおかげで

今の私があるんだ」

 

それは雷に打たれた

ような衝撃でした。

 

すると、殺したいぐらい

憎んだ父への、

 

愛と感謝の涙が

溢れて止まりません。

 

あの父と母のもとに

生まれてよかった。

 

今はこころから

そう思っています。

 

信じられることですが、

あのセッション以来

父と仲良くなり、

 

その変化とともに仕事も

人間関係も好転しています。


今の私は自分が

生きていることを

肯定できます。

 

人々や物事の背後に

大きな力があって、

 

私の命を肯定してくれて

いることも感じます。

 

自分のために幸せになりたいと

思っていいし、人生を

肯定するようになりました。

 

と著者は述べています。

私も小学校時代には、

父はいつも居間で

グチグチとイライラして

 

たまには怒鳴ったりしていて、

私も父の顔色を伺いながらの

時代もあった。

 

今思えば、父は内向的性格な

人だったので仕事でイライラが

募っていて、

 

家でそのイライラが溜まり
怒りが爆発してしまったの
だろうと思います。

イライラが溜まると
怒りへ変化します。

怒りは低い所に流れていくので、
自分より立場の低いものへと
怒りをぶつけてしまうのです。

この久子さんのお父さんも
もしかすると、仕事でのイライラが
溜まっていた状態だったからかも
知れないと思います。

日本は労働環境が改善が進み
しだいにそのようなコトが
少なくなってきたと思いますが、

 

課題は感情の
コントロールだと
思います。

最近、起こっている事件の中では、
感情のコントロールができずに
起きた事件もあります。

大阪の心療クリニックの放火事件や
電車内での放火事件などは
感情のコントロールの
問題だとおもいます。

感情のコントロールが不安定な人は
プロのカウンセリングを
受けることが必要です。

また、普段から
ンタルヘルスの
という観点からも

気軽にカウンセリングを
受け入れる社会に
なるといいですね!





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Last updated  2022.11.16 11:02:11
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