|
カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
読レポ第1016号 「孤独」のちから 著:諸富祥彦 発行:㈱海竜社 第5章快適な「マイ・スペース」の見つけ方【実践編】 『[学校の中ででマイ・スペースをつくろう]デッドスペースを探そう ■人のいない場所を探す嗅覚を働かせよう。 学校の中には、意外とあまり使われていないデッドスペースがあちらこちらにあります。 私が高校生、大学生のときには、いつもひとりになれる場所を探していました。人が来ない自分だけの場所を見つけて、思索にふけったり、自分の心と語り合っていた。そういう場所は、高校や大学の構内でいくらでも見つけられるものです。 神保町の明治大学にもそんな場所がいくつもあります。たとえば教員の研究棟の横に細い道があって、ベンチがひとだけ置かれています。そこを通るのはほとんどが教員ですから、学生が来ることはめったにありません。 人目につかない場所を探してきたのか、ときどき学生のカップルがベンチに座っていることがありますが、そこは大学の中で友だちに見つからず、ひとりになれる場所のひとつだと思います。 学校の中でマイ・スペースを見つけるには、人気のない場所を探す嗅覚を働かせることです。誰も来ない、誰も入ってこない場所はないかと、意識して探していればいくつか見つかるものです。 もしも適当な場所がなければ、図書館に自分の席を決めておいてもいいと思います。 私が大学生時代、図書館の地下一階に「ここは俺の場所」という机がありました。その席に座っていると、勉強がはかどり、論文や課題のアイデアも次々と浮かんできました。たまにはほかの学生が座っていると「ここは俺の場所だ!」とムカついたものです。 大学生なら、その時間の空き教室を探して自分ひとりのスペースにしてもいいでしょう。 と著者は述べています。 私は、高校生時代には、学校では、その当時はひとりになりたいという意識はなかったと思います。それは、男子校みたいな高校で先輩と後輩との上下関係が強くて、先輩には、伝統の挨拶を必ず、後輩はしなければならないほど先輩と後輩の上下関係が強かったからです。 また、クラスの中では、上下関係のグループがあって、その当時は暴走の終わり頃もあり、そんな意識の暇はなかったです。上のグループから目をつけられないかと不安ばかりがありました。今で言われているいじめの対象にされないかとの不安ばかりがあったと思います。 つまり、今でいうと高校では、心理的安全性が無かったのです。 そのためには、群れないで、ひとりになれる良さを感じる機会を何度も何度も作ってあげることです。まわりの大人もひとりになれる良さの背中を見せることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.25 16:54:28
コメント(0) | コメントを書く
[心理学 メンタル 悩み、読書] カテゴリの最新記事
|