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カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
読レポ第1095号 言いにくいことが言えるようになる伝え方 ~自分も相手も大切にするアサーション~ 発行:㈱ディスカヴァー・トェエンティワン 第1章 言いたいことをがまんしていませんか? ◎頼りにされる人ほど、無意識のがまんに気づかない がまんに気づかないのには、能力が高いことの他に、もうひとつ理由が加わることがあります。 それは、自分ががまんすることで、いつの間にか人から頼りにされる人になっていることです。 他人から頼りにされ続けると、それでいいと思い、自信もつくので、それを続けようとします。 その結果、ますますノーを言えない状態になり、がまんし続けることになります。 こうした無意識のがまん状態は、やがてそれが当たり前のようになって感覚をマヒとせて、活気が失われたり、疲れすら感じられなくなったりします。感情が鈍感になるので、「こんなものもう嫌だ」「やってられない」といった気持ちも失われていきます。 こうして引き起こされるのが感情障害、いわゆる「うつ」と呼ばれる症状です。 感情障害(うつ)とは、脳の知的機能が勝って情緒的機能が抑えられてしまった状態を言います。 知的機能、つまり左脳を使った活動に没頭するあまり、自分が今どんな気持ちか、楽しいのか苦しいのかを把握する右脳の機能が停止している状態ともいえるでしょう。(右脳と左脳の働きについては、のちほど取り上げるので参照してください) と著者は述べています。 確かに頼られる人は、無意識のがまんに気づかないで、断ることはしなくなります。自分は頼っているのだから断るなんてできないという思いもあり、自分の感情に蓋をしつづけるとマヒしてしまいます。自分の感情が鈍感になってしまうのです。 さらに、断ると揉めるから、ここは自分が引き受けるしかないないなと思いも加わります。 そのような事を繰り返しているうちに、著者も言っているように感情障害(うつ)といわれる、脳の知的機能が勝って「こんなものもう嫌だ」「やってられない」といった気持ちも失われて情緒的機能が抑えられる状態になることさえあるのです。 とくに日本社会では、同調圧力社会が強いので頼られると断りきれない状態に陥りやすいです。同調圧力に支配されずに自分の感情に蓋をしないで、自分の気持ちを伝える勇気が必要です。 それには、日頃からたまに(月に1回)自分の中で余白をつくることです。穏やかな海の波をぼーっと眺めるなり、炭酸の泡をぼーっと眺めるなり、穏やかな空に浮かぶ雲をぼーっと眺める時間をつくることです。 余白をつくることです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.15 06:00:55
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