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2023.10.20
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読レポ第1100号

言いにくいことが言えるようになる伝え方

~自分も相手も大切にするアサーション~
著:平井典子

発行:㈱ディスカヴァー・トェエンティワン

第1章 言いたいことをがまんしていませんか?

◎居場所をなくす不安が強い

-家庭ががまんの場所だっだ子ども


 学校ががまんのばになっていたAさんのような人もいれば、大切な居場所であるはずの家庭ががまんの場になっている人もいます。

 たとえば、離婚した母親が別の男性と再婚し、新しい父親と否応なしに暮らさなければならないときの子どもです。


 継父になった男性は、決して悪い人ではない。

 でも、新しい父親と暮らすようになったとたん、母親が自分に対して無関心になってしまった。

 本当は母親に関心を持ってもらいたい、もっと甘えたい……。

 しかし、母親思いの子どもは、本音を言うことができません。

 本音をいうのはわがまま、そんなことを言うと自分の居場所がなくなるかもしれない。居場所がなくなったら生きていけない。

 そう考えて、本当の思いを言葉にしないまま、気づかないがまんをためていきます。


 ところが、本人が大人になって家族から離れ、別の場所で暮らし始めても、居場所をつくれず、対人関係に苦しむようになることもあります。

 心からつき合える友人ができない。なぜか仲間となじめない。気づけばいつも孤立している……。

 幼い頃からのがまんの習慣のせいで「居場所をなくさないこと=自分を抑えてがまんすること」になり、その結果、「思い」を言い合える関係が築けなくなっているおそれがあります


 無理に人と合わせようとしたり、世の中に適応しようとがんばったりしすぎると、自分の力や能力を育て損ないます

 気がついたそのときから、がまんして抑えてきた「思い」を探し出し、どこかに置き去りにしてしまった自分らしさを取り戻すことを考えましょう

 不適応や対人関係に悩んだときは、自分らしさを取り戻すチャンスでもあるのです。


と著者は述べています

 離婚して再婚して連れ子は、「遠慮」というがまんもよくありますね。再婚夫婦は、そのへんでは、お互いの連れ子に対して、安心のタネの居場所の家庭なるように、気配りが大事です。

 家庭内で明るく言いたいことが言える対話・コミュニケーションを心がける必要があります。

 それには、ひとり一人が、余白をもつ時間をつくる事です。

 ぼーっとする時間も大事です。穏やかな海の波をぼーっと見るとか、窓からみえる穏やかに浮かぶ雲をぼーっと見るとか、炭酸水の泡をぼーっと見るとかして、余白をつくることです。

 余白は、自分を満たす要因の一つです。

 私も窓からの空をぼーっと眺める時間を設けています。今日は、雨で窓から見える山々は見えませんが、余白をつくり自分を満たすようにしています。

 人には余白が必要です。余白があれば、家庭内の対話・コミュニケーションの環境も整っていきます。

 余白をつくりましょう。

 





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Last updated  2023.10.20 11:25:35
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