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2024.08.06
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「毎日更新」読レポ第2154

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~

著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA

おわり(2/2)

 本書では、「1955年のロジャーズとジェンドリンの交流」を中心に、当時のシカゴ大学カウンセリング・センターの「チーム・ロジャーズ」の活動の中から、人間を内的に自由にし、既存の思考パターンから解放していく、この新しい革命的な方法論が生まれていく様子を描いた。ロジャーズの心理療法の過程理論、それに基づく代表作『オン・ピカミング・ア・パーソン』、ジャンドリンのフォーカシング、これらすべてが、1955年を転換点とする「チーム・ロジャーズ」の仕事の中から生まれたものであると言っていい。

 ロジャーズは、ここで発見を手に、その後の生涯を 教師—生徒関係、恋人や夫婦の関係、そして衝突しあう政治家同士、黒人と白人、宗教上の対立を抱える人……ありとあらゆる「関係性の変革」に取り組んだ。それによって、一人一人が自分の持つ潜在的な可能性を発揮し、真に自分らしくあることができるような「関係性の変革」に生涯を捧げた。ロジャーズのアプローチが「静かな革命」と呼ばれる所以である。その革命の方法は、「対立している他者のこころの声に、深く、耳を傾けること」というシンプルなものである

 ロジャーズのは今読んでも決して古くない。カウンセラー、心理療法家、コーチ、キャリア・コンサルタントのみならず、教師、保育士、福祉関係者、医療関係者など、人を援助する立場にある人が何度でも立ち返るべき「原点」がここには示されている。そればかりではない。お互いがより自分らしくあることができるような恋人、夫婦、親子、上司と部下……お互いが、より自分らしくあることを尊重しあえる関係を求めるすべての人が立ちかえるべき「原点」がここに示されている。それは、SNSなどの普及によって他者の承認に敏感になりがちで、自分らしく生きることが困難になったこの時代にあって、ますます大きな意味を持つように思われる。

 人生100年時代、と言われる。長くなった人生の中で、若者ばかりではなく、多くの中高年が、「私は、これからどう生きていけばよいのか」「どうすれば、残りの人生を意味あるものとしてまっとうできるのか」わからず、彷徨っている。人生の暗黙の中で迷いの中にある。不確かさの中で、孤独にみずからの人生の道を探している。

 ロジャーズのアプローチは、人が自分の内側の最も深いところを探究していく「内的なこころの旅」の「同行者」となることである

 ロジャーズのクライアントは言う。「暗黙に向かって歩いている感じがしています。(中略)でも誰か、同行者がそばにいてくると、一人でいるに比べて、とても楽になるです」(Rogers &

 Russell,2002)

 多くの人が、「内的なこころの旅の同行者」を求めているのではないだろうか。

 今こそ、ロジャーズを学ぶ時である。

と著者は述べています。

 この本の後半は、1955年のロジャーズとジェンドリンの交流を中心に、シカゴ大学カウンセリング・センター「チーム・ロジャーズ」の活動を描いています。
 ロジャーズの心理療法の過程理論や代表作『オン・ピカミング・ア・パーソン』、ジャンドリンのフォーカシングは、「チーム・ロジャーズ」の仕事から生まれて、ロジャーズは、教師—生徒関係や恋人、夫婦、政治家間の対立など、さまざまな「関係性の変革」に取り組みました。アプローチは、対立する他者の心の声に深く耳を傾けることであり、これが「静かな革命」と呼ばれる所以です。ロジャーズの考え方は今なお重要であり、人を援助する立場の人々が立ち返るべき「原点」を示しています。
 人生100年時代において、多くの人が「これからどう生きていくか」と迷っています。ロジャーズのアプローチは、内面的な探求を支える「同行者」となることを目指しています。

 多くの人が「内的なこころの旅の同行者」を求めている今こそ、ロジャーズの教えを学ぶべき時だと私も思う。
 SNSが登場してから、潜在意識にあった「承認欲求」が噴き出して、「承認欲求」が手放せなくて、多くの人が「承認欲求」ばかり求めてしまう。「承認欲求」が減少していくと「これからどう生きていくか」と迷ってしまう人が多くなってしまっている。
 「承認欲求」を手放せないひとは、「内面的な同行者」の支えから「承認欲求」を手放すことです。自分軸で生きるためにも、ロジャーズの「クライアントの中心療法」が手放すことに役に立つと思う。今の自分をホントの自分軸の人生にするためも、ロジャーズの原点に帰って「自己変容」にチャレンジすることだと思う。





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Last updated  2024.08.06 20:01:01
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