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遊心六中記

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茲愉有人

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2022.08.31
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カテゴリ:観照 & 探訪
  
それでは主屋の2階に上がります
末尾に平面図を借用して、位置関係が分かりやすいように追記しました。
階段は空色の丸を追記したところです。
左が階段を上がる途中で見上げた眺めで、右は2階から踊り場を見下ろした眺めです。
  
主屋2階の西側には南北方向に廊下が延びています。
近くの窓から見下ろすと、中庭の樹木が繁っていて、ほとんど庭は見えない位です。


廊下を進み、​主屋の北西側の部屋(A室)から巡って行きました​
 
本格的な座敷の間南側からます眺めてみました。
  
この座敷も、床の間に向かって左側に柱建て書院が設えてあります。
床の間の右側は黒漆塗りの地板の上に幅一杯の地袋が設けてあります。
 
床の間に飾ってあるのは、多分御所人形でしょう。
 
柱建て書院の書院障子は夏らしい障子が使われています。秋には白い紙張り障子に切り替えられることでしょう。書院欄間の透かし彫りが優美です。
 
A室と南側のB室との境の欄間はシンプルな意匠です。祇園祭の季節ですので、夏らしくがかけてあります。
 
B室の南側には、C室との間​畳敷の廊下​があります。
大勢の人々が一堂に会されると、拡大した座敷の一部としても使えそうです。
こちらの欄間には、「和気藹藹と揮毫された扁額が掲げてあります。
 
さらに南側にC室が連なります。廊下を挟みますので、完全に独立した部屋としても使える形です。
C室から眺めると、相当に広い座敷空間としての使用ができそうです。かつては、川崎家が迎賓館を兼ねて利用したということが納得できます。

 南東側からの眺め
畳敷きの廊下を東に歩むと、2階の南東側の部屋(D室)があります。
部屋の西側と北側は襖障子です。
 
C室から移動し、D室に入った位置から南東方向に部屋の内部を眺めます。南壁に障子窓が設けられ、東側には障子を間仕切りにして南北方向の廊下です。主屋の2階東面もまた、大きな窓が設えてあります。
東側には夏季らしい障子が使われています。
  
               南の障子窓からの眺め

  
D室を通り抜けて、東の廊下に出ます。東側の窓から外を覗くと、玄関棟の屋根の上に
高欄付きの渡り廊下が設けてあり、この廊下は洋館の屋上につながっています。Eという字を付記した箇所です。
廊下には「鉾見台」という表示がおかれていました。
この渡り廊下に出て、洋館の屋上に移動し、新町通を通る鉾を見物することができるということです。
京の町に高層建築の建物が未だ少なかった大正・昭和初期には、この鉾見台から大文字はじめ五山送り火を遠望することができたかもしれません。
 
D室から番号7の部屋に向かう途中、東西方向の廊下があります。この廊下は南側が板戸で、北側に階段が設けてあります。主屋の2階に上がるのに2箇所の階段を使えるという設計です。
注意してご覧いただくと、西側のB室との間にも​南北方向の畳敷の廊下​があります。
この板張の廊下から畳敷の廊下を進んで番号7の部屋に向かいます。
 
上記した2つめの階段です。こちらは踊り場はなくストレートな階段です。

  
番号7の部屋は、A室の東隣りですが、がらりと趣を変え、本格的な洋間です。
左の写真はこの洋間への入口から北正面の眺めです。小ぶりな屏風が飾ってあるのがいいですね。
右の写真は、逆に入室して屏風側(北)から畳敷き廊下を眺めた景色です。
畳一畳分の幅の観音開きのドアが設えてあります。ゆったり感が生まれています。
  
目を左に転じますと、洋間の中央に大きな​テーブル・セット​が置かれています。
右の写真は、テーブルを時計回りに廻り込み、東側から洋間への入口を眺めた景色です。
壁沿いに椅子が並べてあります。
 
               
洋間の北側には暖炉が設けてあり、本格的な洋室です。
洋間の東側には、東の廊下に出られるドアがあります。

廊下から眺めると、眼下にはこんな景色が広がります。
 
        
 
鉾見台からは、目の前に八幡山の駒形提灯と山が眺められます。

前祭の山鉾で、新町通に建つ山鉾は、山鉾巡行を終えて烏丸御池に到着すると、前祭では、たぶん放下鉾・月鉾・船鉾・岩戸山などが御池通新町の交差点で方向転換して南下することと思います。前祭では巡行帰りの様子をここから満喫するのはいいでしょうね。
後祭では、烏丸御池が出発点ですので、少なくとも八幡山・北観音山・南観音山・大船鉾が、巡行出発前に、この新町通を北上していく姿を眺められることでしょう。

八竹庵がそれぞれの当日、どのように利用されているのかは知りませんが・・・・・。



これで八竹庵の細見を終わります。
ご覧いただきありがとうございます。

参照資料
*当日入手のリーフレット 「京都市指定有形文化財 八竹庵」
*「京都市指定有形文化財 川﨑家住宅」案内銘板

補遺
KYOTOGRAPHIE Information Machiya  八竹庵​   :「KYOTO GRAHIE」
 八竹庵の内部を3D Space 探索ができるページです。
山鉾について​ :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

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その点、ご寛恕ください。)

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Last updated  2022.08.31 00:10:07
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