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遊心六中記

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2023.03.14
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カテゴリ:観照
=== 2023.3.1 ===
 
9時45分頃に撮った南の空です。快晴でした。
南西方向の空 
  西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
稜線上に横雲が広がっていますが、その上に霞んだような青空が見えています。

この後もずっと快晴。雲が見えないので撮るのはやめました。

=== 2023.3.2 ===

9時15分頃に撮った南の空。昨日から一転して曇り空です。
南西方向の空 
  西方向の空 
                           西の遠方には青空が見えました。
 
東の空は相対的に不穏さを漂わせる雲行きです。

 
12時15分頃の南の空は青空に一転し白雲が広がっていました。
南西方向の空 
  西方向の空 
 頭上の空
 東方向の空
稜線の上空に雲が広がっています。しかし、朝の雲の様子とはかなりの変化が見られます。

=== 2023.3.3 ===
この日も朝から快晴で雲が見えなかったと思います。記録写真を残していません。
17時頃にだけ撮ってみました
 南の空
南西方向の空 
  西方向の空 
 東方向の空


さて、雲がたりを続けます。
西部文浄著『茶席の禅語』(タチバナ教養文庫)の下巻に移ります。
下巻には「白雲断處家山妙」、「流水寒山路深雲古寺鐘」、「行到水窮處坐看雲起時」、「青山元不動白雲自去来」という禅語が採録されていますが、既にご紹介していますのでスキップします。

  ​竜吟雲起虎嘨風生  竜吟ずれば雲起こり 虎嘨(うそぶ)けば風生ず​ 

この句で、龍虎・雲風は象徴表現のようです。「ともに無心にして、いわゆる同気相求め、同声相応じ」という「意気投合の様子を申したもの」(p54)と説明されています。お互いの呼吸がピッタリと合っていることの肝要さをとらえた表現だと言います。人間関係然り。出典は『周易』。


  堪對暮雲帰未合遠山無限碧層層 
     暮雲の帰って未だ合せざるに対するに堪えたり、遠山限りなき碧層々

「たそがれが近づき、暮雲が帰って来て山を包もうとしています。その雲と雲とが合して全部山を包み隠してしまえば、やがて夜のとばりもおりるのですが、それにはまだ間があり、夕陽をあびた真っ赤な雲が、かなたこなたに片々として、ちぎれ飛んでいます。そして、雲の合い間から見える遠くの山々の碧は、高く低く、幾層にもたたみ重なって、なんともたとえようのない風光であります」(p96)という意味の句です。
一切の思慮分別を絶した雄大な自然美、天地の風光の姿を表現しています。この風光が「そのまま真仏の活現であり、仏法の活きた真実相にほかならない」(p97)と説かれています。出典は『碧巌録』の第20則頌。


  幾片落花随水一聲長笛出雲来 
     ​​幾片の落花水に随(したが)って去り、一声の長笛(ちょうてき)雲を出で来たる​​
  
幾片かの花びらがヒラヒラと舞い落ちて水に浮かび、流れのままに静かに去って行く。それをながめていると、長笛の音が雲の間からか、何処からともなく聞こえてくる。というような意味と理解します。
これは、花は無心にして水に随い、水は無意にして花を浮かべる、雲も無心、笛を吹く人も無心、そういう無意無心の妙趣をあらわした語でもあります(p100)と説かれています。出典は『人天眼目一』とのこと。


  風吹碧落浮雲盡月上青山玉一團
     ​​風碧落(へきらく)を吹いて浮雲尽き、月青山に登る玉(ぎょく)一団​​

「いままで碧落(大空)をおおっていた浮雲も、一陣の清風とともにすっかり払い尽くされ、そして玉のような月が青山の上に顔をみせた」(p101)という明月の夜の光景です。ここでも雲は迷妄を象徴しています。そしてこの句の眼目は「尽」の一字だと言います。「一切の迷妄分別を尽くし切って、寸糸かかるもののない境地になること」「尽くし切りさえすれば、自然とそこに光明の世界が輝き出てくる」(p101)と説かれています。出典は『聯頌集上』。


  裁断人間是與非白雲深處掩柴扉 
     人間の是と非とを裁断して、白雲深き処柴扉を掩う
 
是非、得失、愛憎などという、うるさい世間のことなどいっさい断ち切って、山深きところに、ゆうゆう自適の生活を楽しんでいる隠者の様子(p105)を詠んだ句だとか。
出典は『大智偈頌』。

下巻では重複する禅語を除くと、5句抽出することになりました。

雲の変化に戻ります。
=== 2023.3.4 ===
 
9時45分頃に撮った南の空。天気は良好。
南西方向の空 
  西方向の空 
                                                                     あまり見かけない雲の姿が見えました。
 東方向の空


                                                  17時25分頃に撮った南の空
南西方向の空 
  西方向の空 
                        
                                             西空の遠方に沈む前の太陽をズームアップして撮りました。
 頭上の空
 東方向の空
この日、雲は広がっていたものの良好な天気だったように思います。

つづく

補遺
周易​  :ウィキペディア
碧巌録:その1:1~25則​   :「禅と悟り:その合理的アプローチ」
「碧巌録・第20則 《龍牙の祖師西来意》」​  :「野狐禅RRPGのブログ」
人天眼目​  :「禅籍データベース」(花園大学国際禅学研究所)
祇陀開山大智禅師偈頌​  :「京都大学貴重資料デジタルアーカウブ」

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Last updated  2023.03.14 12:30:07
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