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カテゴリ:観照 & 探訪
3月30日(木)、天気が良かったので少時、自転車散歩に出かけました。 宇治川に架かる隠元橋の傍に、陸上自衛隊宇治駐屯地があります。 隠元橋側には駐屯地のグラウンドが広がっていて、そこの敷地内のメイン道路沿いが桜並木です。 隠元橋側にある北門近くから満開の桜を撮りました。 こちらは宇治川右岸の堤防道から、東方向を眺めて冒頭の並木道を撮った景色です。 かつて隠元禅師は、この辺りまで宇治川を遡行してきて、東の山並みを眺め、川岸に上陸して、東の山裾まで行かれたのでしょう。そこに黄檗山萬福寺を開山されました。 隠元橋は隠元禅師の名前に由来します。 堤防道からズームアップで 堤防道を南進します。そして、宇治橋へ。 宇治橋の上流側歩道から眺めた景色です。 川中には、橘島と塔の島があります。この景色で見えているのは橘島で、ここが「宇治公園」と称されてています。宇治公園と宇治川左岸に架かるのが「橘橋」。その少し奥側の左側、宇治公園と宇治川右岸に架かるのが「朝霧橋」です。 宇治橋の上流側には、「三ノ間」と称される上流側に張り出した部分があります。 その三ノ間の高欄を入れて撮った景色です。 豊臣秀吉が茶の湯に使う水を汲ませたところと伝わる場所で、宇治の茶まつりでは「名水汲み上げの儀」が行われます。また、ここは守護神「橋姫」を祀った名残の場所とも言われているようです。(資料1) 宇治橋を渡り、左折して「平等院表参道」を経て宇治川沿いの「あじろぎの道」に向かいます。表参道は、コロナ禍が沈静してきたからでしょうか、平日ですが観光客が少し増えている印象を受けました。 「あじろぎの道」は、1992(平成3)年に「源氏物語散策の道」の事業によって整備されたと言います。右岸には「さわらびの道」と称される散策路があります。(資料2) 序でに、「あじろぎ」についてです。 百人一首に、堤中納言定頼の歌が第64番に採りあげられています。(資料3) 朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらわれわたる瀬々の網代木 「あじろぎ」はこの網代木に由来するのでしょう。平安時代の宇治川での漁労の仕掛けとして風物詩になっていたようです。 網代木は「網代」に使うくいです。「網代」は「冬、川の瀬に綱を引くように竹・木を組み合わせて魚を捕らえるしかけ」(『新明解国語辞典』三省堂)です。 「網代」にはもう一つの意味があります。「薄く削ったヒノキ・竹を斜めに組み合わせ、むしろのように編んだもの」(同上)。網代笠、網代駕籠。平安時代の牛車には「網代車」というスタイルもありますね。宇治の茶の関係から茶室に使われる「網代天井」も連想してしまいます。 あじろぎの道にて あじろぎの道から宇治公園(橘島)を眺めた景色 川中の島には、まず「塔の島」と宇治川左岸に架かる「喜撰橋」を渡ります。 喜撰橋西詰で撮った景色 塔の島側から宇治川左岸の宇治川観光船の乗り場付近を撮った景色 塔の島から宇治川右岸を眺めた景色 塔の島から橘島に向かいます。 宇治川の枝垂れ桜はちょっと寂しい感じでした。少し早かったのか・・・・。 宇治公園(橘島)の桜。下流側に見えるのは「橘橋」。 宇治川右岸と宇治公園に架かる「朝霧橋」を背景に 宇治公園(橘島)から右岸を眺めた景色。朝日焼の店あたりか・・・・。 塔の島に戻り、右岸の「観流橋」を眺めた景色。 宇治川に流れ込む観流橋の上流側には宇治発電所があります。 喜撰橋を引き返します。 喜撰橋上から撮った塔の島の上流側先端の景色 この後、あじろぎの道を戻り、平等院側に向かいます。 平等院の庭と宇治川堤防道の間は、樹木の壁ができています。結構枝切りがされていましたが、堤防道からは鳳凰堂の建物の一部がいささか垣間見える程度です。 宇治橋を眺めて 左岸の堤防道を平等院参道側には降りずに、そのまま下流方向に進みます。 中村藤吉本店の平等院店の所で小径を下って参道に出られます。 この後、宇治橋を引き返し、「お茶と宇治のまち歴史公園」に向かいました。 つづく 参照資料 1) 宇治橋 :「京都宇治観光マップ」 2) あじろぎの道 :「京都文教学園」 3) ちょっと差がつく『百人一首講座』 No.008 :「小倉山荘」 補遺 世界遺産 平等院 ホームページ あじろぎの道 :「Tripadvisor」 宇治の網代木 宇治紀行-その3ー :「鮎宗」 網代車 :「広辞苑無料検索」 網代天井って何? :「有限会社 綱代商会」 ネットに情報を掲載された皆様に感謝! (情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。 その点、ご寛恕ください。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.02 15:45:46
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