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2011.03.15
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カテゴリ:ひとりごと
小・中学校で、NTT子ども安全連絡網の導入にかかわった。
Pが契約者、学校が運用者となり、P会費から利用料を捻出しての導入である。提出物の締切、行事の案内などの連絡に便利に使っていた。

「地震発生などの時に万全なものではない」というこうとを了承しての導入であるが、今回、東北地方太平洋沖地震の発生に伴い、この連絡網を利用した。

その経緯と反省を備忘録として書いておく。

地震発生時に、ある学年が県(?)外で班単位の実習を行っていた。地震発生は、班ごとに帰宅の途につく頃合いだったらしく、すでに電車に乗っている班、これから乗車という班様々で、当然、先生は全ての班に同行はしていない状態であった(チェックポイントに散らばっていた)。

・・・ 電車は一斉停止、子どもたちは複数の駅に分散して取り残された。

各班が学校に通じる携帯電話(メール不可)を所持していたが、地震発生からすぐにすべての携帯電話がほぼ不通となった。学校の固定電話も繋がりにくい状況が続く。

私は急遽学校に駆けつけ、連絡網の発信等を手伝うことにした。

学校に残る先生たちは、電話にかじりついて生徒の所在と安否の確認を行う。
名簿を張り出し、ようやく電話の繋がる現地引率の先生や生徒からの連絡を名簿にとりまとめていく。生徒が公衆電話などを利用して家庭に連絡を取ることもあり、保護者からの電話や直接駆けつけての報告も飛び込んでくる。先生方手持ちの携帯もフル活用である。

・・・学校の電話回線はほぼふさがった状態。

アクセス集中でサービスに繋がりにくくなる中、在校している生徒への対応を保護者宛に安全連絡網を流したのが地震発生から約30分後。しかし、この連絡が(おそらく2時間後ぐらいには)「配信中止」となってしまった。

メールでの配信は完了しているが結局手元に届かなかったケース、3時間も経過してから届いたケース、固定電話や携帯電話の音声受信にしていて、結局繋がらなかったケースが多発したようである。
(利用者から)受信したという返事が届いていない世帯に対し、同じ情報を再送信する。

新たな情報が入ってくる毎に、情報を配信、再配信していくが、「受信しました」と確認が取れるケースは少ない。

気づけば、私の携帯にも連絡が届かない・・・とおもっていたが、これは【新着メールの問い合わせ】を行ったときに、20通ものメールが溜まっていたことで謎が解けた(第1信は永遠に届かなかった)。


・・・ 福島原発で放射能漏れが発生している模様 ・・・
子どもたちが、笑って迎えられる明日が一日も早く戻ってきますように


子どもたちの安全と帰宅難民化確定が明らかになり、深夜に情報を流す必要はなくなった。

翌早朝から再び状況を伝える配信を始める。結局、最後まで音声受信者のほとんどには情報が届かず、メール受信者には送信は終わっていても受信側が気がつかない、またはメールが失われている?というケースがあるという状態だった。

一夜明けて、何人かの「受信できたよ」回答のない保護者に連絡を取り、いくつかの状況が分かった。

1)音声受信はほぼ不通(全てではないが届いていたケースもあった)
2)メール受信は
 メールアドレス変更したのに登録を直していなかった
 新着問い合わせにメールがたくさん溜まっていた
 届いたが、届くまでに時間がかかった
 最後まで届いていない(理由不明)
という状態であった。

有償なのに、連絡が全員に伝わらないなんて、このサービスは無駄という意見もある。ただでさえ、回線が混んでいるのにそれを助長することになる、という意見もある。

私は考える。
学校側が生徒の安全確認、安全確保の応対に追われる一部始終を見届けた側としては、100%の人に情報を伝えることはできなかったが、一人でも多くの人に(少なくとも0ではない)情報を届けることはできたのではないかと思う。

これを先生が従来の電話連絡網で行っていたら・・・?その非効率性は考えるまでもない。

有り難かったのは、連絡を受けることのできた保護者が、連絡が届かない他の保護者に情報をつなぐよう、自発的に配慮してくれたこと(ご近所に伝えに行くとか)。学校に駆けつけた保護者も、状況が確認できると冷静に「何か手伝えることは?」と声をかけ続けてくれたこと(不安は一杯であっただろうに)。

ホームページで情報を伝えるべきだったとか、何でツイッター使わないんだとか、いろいろ指摘はある。ただ、学校はそういう情報技術に追いつく時間も手間も限られているのも事実である。考えなければならないことはたくさんある。このサービスだけでは至らないことだらけなのは事実である。

それでも、私はこのサービスがあって良かったと思っている。
(幸いにも連絡が届き続けた方ではあるが)「配信が遅くなっても、推移する情報が届き続けたので安心できた」そうおっしゃる方の声を聞いてそう思った。

次は、このサービスで明らかになった課題を克服するためにどのような方法が採れるか、どのような体制がとれるかを検証していくことが必要なのだと思っている。



契約した利用可能ポイントは一気に超過・・・追加料金が発生しますけれど、子どもの安全には代えられないとのことで・・・。たぶんP予備費から補填することになるんだろうな(ここが課題で導入に躊躇される方の気持ちはよく分かる)。

今日は計画停電の予定。あのとき停電していたら、どうなっていただろう。
もし、連絡を取る手段もなく、ひとりひとりだったら、何ができるだろう。

救いは、取り残された生徒たちがよく状況をわきまえて冷静に、かつ支え合って対応していたと聞けたこと。
「先生たちより、よほど立派だったよ」とは、駅でようやく一部の子どもたちに合流できた先生の言。

子どもたち、逞し。







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最終更新日  2011.03.15 12:27:10
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