120万円振り込めだって?
午後、仕事中に母から電話がかかってきた。とてもあせった声で「大変なことになっちゃたわよ」と。さては父が倒れたか?と思ったのもつかの間、母曰く、「○○(弟の名前)が、JR○○駅の階段で女子高生のスカートの中を携帯で盗撮しようとして捕まり、今、警察署にいるんだって」とのこと。私はとっさに信じられんと思ったが、正月2日間で日本酒の一升瓶を2本近くも空けるほどの酒豪の弟のことだから、「さもありなん」(笑)と思い、「ばっかな奴だなあ」と叫んでしまった。で、母が言うには先方は代議士の娘で事を公にしたくないので、弁護士と相談した結果、告訴を取り下げたいとのこと。で、そのためには120万円を即刻、振り込んでほしいと言っているらしい。とりあえず母は事の真偽を確かめるために弟の声を聞きたいと言ったら、弟を名乗る人物が電話口に出たが泣いてばかりで何を言っているかわからない、すぐ刑事となのる男にかわり、「息子さんは気が動転していて話せない、ここは告訴を取り下げてもらうべきだ」と。で、弁護士が登場してお金を振り込んでほしいという話になったそうだ。だが母は「すぐには払えないので、これからそちらに行くので、警察署の場所をおしえてほしい」と言ったところ、「いや、娘さんをこれ以上、引き止めておけないのですぐ振り込め」とのこと。それでも母が「そこまで行くには1時間くらいかかるが、どうしても直接会って確かめたい」と、言ったら電話は切れたそうだ。で、心配になった母は私といっしょに警察署まで行こうと思い、私に連絡してきた次第である。が、いちおう弟に連絡してみたらということになって、母が弟の携帯にかけたら、「夜勤明けで、寝てたところだよ」との答え。(爆)結局、いま流行りの「振り込み詐欺」だったわけですね。でもどうして最初から信じてしまったかというと、弟の名前や彼が利用している駅名がでてきたからです。それも奴は最近、最新の携帯に代えていたし、大酒飲みですからね。さもありなんと思ってしまうのは当然でしょう。^^;いやー、それにしても詐欺もここまで手が込んでくると、たまったものではありませんね。私は金を振り込めという話が出た時点で「おかしい」と思いましたが、これまでもいろいろトラブルを起こしてきた弟を心配している母親は、詐欺であることを見抜けなかったとしても不思議ではないですね。「ばっかな奴…!」と叫んでしまった私も、当初はまんまと騙されてしまったわけだし…。^^;いやいや、年頭からとんだハプニングでした。