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「産卵のために自分の生まれた清流を力強く昇っていくサケの群れが、上流へ上流へと流れに逆らって、一時の休みもなくヒレを動かし続けている。それは正に生きている活動の場であり「不断の動き」がそこにあった。
しばらくして場面は一転し、産卵を終わったサケが力尽きて流れに抵抗できず、プカプカ浮いて流されていく。その後、すべての活動を停止した死の状態が現れ、サケの死骸はまさに流れのままであった。中略 それは、清流に抵抗して川を上ろうとする不断の動きこそが「生」そのもの、あるいは生命活動の根幹であり、これと対照的に流れに対して全く抵抗できない姿が「死」または無生物状態を意味しているように思えた。」構造医学 吉田勧持著より 重力に逆らって、流れに抵抗して行われる営みが生きるという活動であるならば、逆に無抵抗に流されるままに従って行くことは死。 しかし、流れに逆らわず、抵抗せずに生きる。という教えがあり、その境地を求めて修行をする人たちがいる。それは一種の悟りへの境地である。ならば、悟りという境地は「死」を意味するのだろうか。それに極めて近い状態が悟りの境地かも知れない。いや、真の悟りは死なないと得られないのかも知れない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004/09/17 10:23:32 AM
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