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あたふたあなくろクロニクル

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2009.04.17
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カテゴリ:一応正当日記風

で、ホームライナー小田原行きに乗った、その続き。

座席いいし。ほとんどの人は飲み物を買い、二人がけの席に一人でゆったり陣取っている。
ベテランの方になると、すでに飲み物食べ物を用意し列に並び、ドアが開くのをじっと待っているのである。
だが私は素人(玄人だった時代もあった…)なので、とにかくまずは席を確保し、
陣を張ってから飲み物を買いにホームにおりた。乗車口からキオスクまたは自販機
(できればこの両者を離して設置してほしいのだが、たいていソバにありますね)までの距離を目測。充分間に合うとわかってはいても、ちょっと緊張。缶コーヒーを手に目の前でドアを閉められる図が一瞬浮かぶ。

缶コーヒーじゃなくて野菜ジュースにしたというのはもう書いたんでした。話を進めないと。
で、乗り込んでのんびり座り、向かいのホームで立ってる人々を眺めたりする。ごめんなさいね、と言う感じ。それにちょっぴり、(いいでしょ、ふふ)という感覚も混じっていたのだろう。

その罰。
出発間際になってアナウンスがあった。「ご利用のお客様にお知らせいたします」
この出だしは不穏。と言って、いつもどういう出だしだっけと考えるとすぐ出てこないのだが。しかしこの硬い出だし、一瞬間をおいてから始めるようなその感じは、

「先ほど辻堂・茅ヶ崎間で人身事故が発生し」

・・・そう、こう続くのである。

本当に最近は、比喩でなく毎日人身事故が日本の線路のどこかで起きているんじゃないだろうか。
人身事故というのは、起こす人はその後のことなど考える余裕などないわけだ。そのあとどうなるかなんて考えられるならおそらく飛び込んだりはしないのだ。たぶん、ふわっと、「つい」、行ってしまうんだと思う。

だから怒る気にはなれないんだけれど。さらに今夜はヨガのあとで心穏やかになっているため、さほど動じることもなく、やわらかい表情のままごくごくと野菜ジュースを飲んでたりしたわけである(やわらかい表情でごくごく、というのは、そぐわない感があるけれども、喉のほうは相当に潤いを求めていたため慌てているのであった)。

「ただいまxx作業(正確な表現を覚えていない。アタマはすでに眠っていたのかもしれない。”死傷者回収”作業と言ったような気もするが、それはあんまりな言い方という気もする)を行っている最中との連絡が入っておりますが、この電車も影響を受ける可能性がございます」

はい。
これ、その可能性を避けたい人は乗り換えてください、という意図はないのだろうが、
予め警告しておかないと怒られるかも、という、経験則にもとづいているのかもしれない。
JRの方々も色々大変なのである。

だが発車したライナーは順調に走っていた。途中で止まることもなかった。
それでもたびたびアナウンスは入る。
「ご利用のお客様に申し上げます。ご利用のお客様に申し上げます」

なぜか2回繰り返す。単にこの車掌さんの癖だろうか。必ず二回連呼せよ、という指導を受けているとは考えにくい。ついでに言うなら、お客様に申し上げますだけで充分なよーな気もしますが。ご利用してるからお客様なのである。500円余分に払ってるライナー券ご利用のお客様という意味か。そこまで考えてるわきゃーないよな。

「ただいま入った連絡によりますと、回収作業は10時20分ごろ終了する見込みとのことでございますが」・・・すばらしい。誰が予測するんだ、それ。

「新しい情報が入り次第お伝えいたします」

はい。

もう野菜ジュースは飲み干してしまったから、ぼーっと外を見続ける。
ああ、見慣れた風景が。
このホームライナーというのはすごいのである。ライナー仲間の中でも一番優秀なのである。なんたって新宿の次の駅が藤沢なのだ。神奈川県庁所在地横浜を飛ばしてしまうという画期的試み。横浜を通らない貨物線の廃線利用だった、という説もあるが(今考えた説ですけどね)。

特急もびっくりである。それで500円割り増しなだけ、と考えれば、これはかなりお安い。

・・・が。

止まった。

・・・そして。

・・・「ご利用のお客様に申し上げます、ご利用のお客様に申し上げます」

・・・来たか。

「本日、辻堂・茅ヶ崎間に起きまして発生しました人身事故の影響により、東海道線全線不通となっております。そのためこの電車も、・・・」

止まるのである。
せっかくここまでノンストップだったのに。 外を見れば、なんと、もうすぐ大船ではないか。あと一歩。あと一歩で皆様の我が家に到達するというのに。

…という、乗客一同抱いた念が通じたかのように、

「なお、電車から外へはお出にならないよう、よろしくお願い申し上げます」。

わかってたのね。これで腹立てて線路におりて、また「人身事故」発生しちゃったら大変ですから。

「ご利用のお客様にはお急ぎのところご迷惑をおかけしてまことに申し訳ございません」

はいはい。

そうだった。タイトルつけといて忘れるとこでした。
なぜTBS安住アナウンサーが正しいか、って話。

この日も私は行きの電車で、ほぼひと月遅れくらいの「安住慎一郎(って、こういう字でいいんでしたっけ)の日曜天国」をポッドキャストで聞いていたのだ(こういうときでもないと聞く時がないんですよ)。その日の放送で、昔高校の同級生がコンビニでバイトしてて、コンビニ特有の、「ありがとう・ございましたぁ~上向き矢印」と、軽い調子のあの口調を覚えてしまい、体育の時間にコワイ教師が「今日はこれで終わり!」と宣したときに、「ありがとうございました!」と、まっすぐに右矢印びしっと応じるべきところをつい一人コンビニ口調で言ってしまい、熱血体育教師にぼこぼこにされた、というのが混じっていたのである。

つまり、アクセント、イントネーションは場所を選ぶのである、と。間違えたら大変なことにもなりますよと。

それがこのJR車掌にも当てはまったわけなのだ。

「ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ございません」と言ってる割には、軽い。軽いというか、そっけないというか、投げやりと言うか。まあ投げやりな気分になるのもわかるけど。車掌さんだって多大なるご迷惑をこうむっている一人なのだから。

ただまあ、あんまり謝られてる気分にならないのも事実である。そして謝ったあとに必ず、「なお電車の外へはお出にならないようお願い申し上げます」がついてくる。洩れなくついてくる。

そして親切なので情報開示も忘れず。「ただいま入りました情報によりますと、遺体の回収作業は終了しましたが、現在警察による現場検証その他が行われるとのことでございます。各駅に電車停車中でございますため、順次発車してまいりますので、この電車・・・」

はい。つっかえてるからすぐには動けないんだよ、と。

本を持ってきててよかった。しかも心理学の本である。順当。なかなかこれが面白かった。面白かったおかげでずいぶん読み進んだ。
と思ったら、進むのが当たり前である。気づけばすでに30分以上。

そしてふと気づくと、隣の線路を電車が走っていく。一台、さらにまた一台。
しかしこちらは動かない。

察したかのようにアナウンスが入る。
「えー、ただいま東海道線の電車は動き出したようですが、この電車、貨物線を利用しておりますため」・・・

動かないのです。なぜかというと、飛び込んだ人は貨物電車に飛び込んだからだ。
つまり直に影響受けてない正規の路線(というのか?)、貨物線じゃなくて人を乗せる路線の方は先に復旧したのだ。
500円余分に払ってる我々は。我々の立場はどーなるんですか。

そんなことより眠かった。本は面白いのだが眠いのだ。

でもって実は今も眠いのだ。あーあ、今日も最後までたどりつけない。しかも名前負けというかタイトル負けというか、安住アナの正しさってそれ?って感じである。

でもいいや。人は人生の半分以上寝てるんである。おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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Last updated  2009.04.20 22:08:33
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