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2012.06.21
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カテゴリ:雑記

昨日帰宅すると玄関先に本が小さなタワーを作っていた。

「これ捨てちゃっていい?」と母。
どこかから(?)出てきたそうである。私の留守中によく母はこのように家捜しをするのである。

全部取っておくと言うと怒られそうなので、
もう開かないであろう辞書や出版社の宣伝誌(こういうの、でも実は結構中身あったりするんだよね…)を見捨てて、何冊か救い出した。

そのうちの一冊。
これは確か友達にもらったやつである。
桜沢エリカの本って自分で買った覚えはないから。

『恋人たち』という、文庫版の傑作選。

それを夕べ読んでいた。

ひえ。

あまりの隔たり。
そんな大昔ってわけでもないのに、
ある意味、ほとんどそれに近いくらいの時代隔たり感。

いわゆるバブル時代、か、その前後が舞台なのだろう(最後の書き下ろしだけは2005年だが、それ以外は89年、90年の作品)。

出てくるのが「ヤンエグ」である。ヤンエグ!
そのヤンエグを狙うソバージュ女。

違う… あまりに… 
私個人としての違和感(は歴然だが)だけでなく、
この浮かれ感、今の若者にはたぶんないだろう。

若者の悩みはいつも恋。いつの時代も・・・ という括りはできるのかもしれないが、
若さゆえの切なさ、というのも共通なのだろうが、

取り巻く空気が違うのだ。

「時代背景」、って、
結構、ほんとに、重いんだな、と。

この時期の恋人たちは社会に不安はないのである。
自分と彼との未来は不安。
彼は稼いでくれないかもしれない。
でも社会そのものがガラガラ崩れるかも、なんてことは頭をよぎらない。

(ただ、崩すべき、と考えていた若者たちはいたわけで。。。オウムを生む感情はすでにあったわけだろう)

ツレがウツになるかも、なんて、
ハナから思ってない(この時代に思えたとしたら凄い若者ではあるかもしれないけど)。

最後の作品だけは、年齢を経てしまったという理由からの「後ろ向き」もあるのだろうが、
全体の空気もどこか重くて暗い。

これがしっくりくる現代、だったりする。

 

 

 






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Last updated  2012.06.22 09:37:19
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