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2012.06.22
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カテゴリ:雑記

昨日不調を言い訳に自堕落化した私は、
しかしもう読むものも見るものも見当たらず(こういうときに限って図書館の本も借りてない)、
バブル期コミックと再放送ドラマで振り返り企画にはまった余波で、
今度は普段開けてない自宅の本棚に目を向けた。

手にとったのが、たまたま星新一。
新潮文庫。解説筒井康隆という豪華版。180円!! 

字が細かいこと。時代だ・・・。

一時期ハマった星新一なので(時代だ。。。)中身はわりと覚えている。

ところが。

これがびっくりだったのだ。
前はべつだん気に留めずに読み飛ばしていた部分に、
今は目が吸い寄せられる。

中の一篇、『おーい でてこーい』。
突如出現した謎の穴に、なんでもかんでも放り込んでいく話である。

放り込むモノの一つに、

「原子炉のカス」

があったのだ。

「原子炉のカスなんか捨てるのに絶好でしょう」と、
「利権屋」が言いだす。

そして「官庁は、許可を与えた」。

「利権屋」は、穴と引き換えに、立派な「集会場つきの社」を建ててやる。

村の人々は
「数千年は絶対地上に害は出ない」と説明され、
「また利益の配分をもらうことでなっとくした」。

一方、「穴は都会の住民たちに安心感を与えた」。

福島… 

「あとしまつに頭を使うのはだれもがいやがって」いて、
「ひとびとは」……「くず屋にはなりたがらなかった」

そのままじゃないか。

星新一の同時代人、小松左京の小説は現実になった。
優れた文学者は時代を予見するというけれど。

予言してたんだ。

ちょっとぞっとした。

 

 

 

 






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Last updated  2012.06.22 12:33:52
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