トランスフォーメーション
アティーシャの短いスートラのひとつ、ただしい実習2-6 送りだすこと、接合し、受け取ることを、ひとつにすることを訓練しなさい。これを呼吸に乗せて行いなさい は、OSHOトラスフォーメーション(タロット)カードを使っている人には、有名な瞑想です。その38番「変容」のカードの解説である「アティシャのエクササイズをただ試みてみましょう。世界のすべての苦しみを自分のハートのなかに取り込んで、祝福を注ぎ出します。それはすばやい効果をもたらします。今日それをやってみましょう。」という言葉を書いたのは、あのハート瞑想の先生のワドゥドダです。彼女は何十年もワドゥドゥと一緒に探求しています。彼らがディレクターをしていたインドのプーナのミステリー・スクールは、ハートの学校でもありました。そのころ彼らの指導するハートのグループには、この変容のカードが大きく拡大されたパネルが、壁に飾られていました。私は、その大きなパネルを運ぶ手伝いをしたので良く憶えています。絵の左下には、蠍や蛇や棘があり、まん中にブッダ、右上には、薔薇や蝶や蓮が描かれ、「この絵は、どんな否定性もハートに吸い込めば、肯定的なもの変容されるというシンボルです。」とワドゥダたちは、説明してくれました。さあ、彼は、慈悲心をもつことを始めなさい、と言う。そして、その手法とは、息を吸うとき――注意して聴きなさい、それはもっとも偉大な手法のひとつだ――息を吸うとき、自分は世界のあらゆる人びとの惨めさをすべて吸い込んでいると考えることだ。あらゆるところに存在するあらゆる暗闇、あらゆる否定的なもの、あらゆる地獄、それをあなたは吸い込んでいる。そしてそれを、あなたのハートに吸収させる。 息を吸い込むときは、世界の――過去、現在、そして未来の――すべての存在のあらゆる惨めさと苦しみを吸い込む。そして息を吐き出すときは、あなたがもっている喜びのすべて、あなたがもっている至福のすべて、あなたがもっている祝福のすべてを吐き出す。息を吐き出す――あなた自身を存在に注ぎ入れる。これが慈悲の手法だ。すべての苦しみを飲み込んで、すべての祝福を注ぎ込む。 それをやってみると、あなたは驚くだろう。世界のあらゆる苦しみを自分の内側に取り込んだ瞬間、それらはもう苦しみではない。ハートがすぐにそのエネルギーを変容させる。ハートは変容する力だ。惨めさを飲み込むと、それは至福に変容されている……。それからそれを注ぎ出す。一度、自分のハートはこのマジックを、この奇蹟を行うことができると学んだら、あなたはそれを何度も何度もやりたくなるだろう。それを試してごらん。それはもっとも実用的な手法のひとつだ――単純で、しかもすぐに効果が現れる。今日それをやってみるがいい。Osho THE BOOK OF WISDOM, Vol.1, pp.21-22 この方法は、アティーシャによる「心の訓練」の七つの要点のなかのふたつ目、「正しい実習」の六番目のフレーズによります。短い簡潔なフレーズは、それ以外にもありますが、この瞑想は、タロットカードを知っている人には「アティーシャ瞑想」と呼ばれています。チベット語では、それは「トンレン」と呼ばれています。