いよいよ明かされるかタイトルの意味!?
今日は土曜日。昨日と比べると寒いですねぇ~私は自営業なので、土曜日もお休みではありません。とは言え、いつもなら土曜日の午前中は大学の授業です。しかも1限目から!8時40分から歌の授業かい!?って感じですね先週で今年度最後の授業が終わったので、今朝はゆっくりですさて、このブログを始めてから3日で100アクセス以上になりました!一日に平均40人以上の方が読んで下さっている事になります。これを励みに、とにかく少しでも途切れずに書いていこうと思います。ところでタイトルの「エレベーターのボタン」ですが、意味不明ですよね本当の意味は?って聞かれても、文字通り「エレベーターのボタン」なんです。このブログを読んで下さっている貴方はエレベーターのボタンを押した事がありますか?今主流なのは「階数」「開く」「閉じる」です。「開延長」なんてのもあります。「階数」ボタンは誰でも押しますよね。「閉じる」ボタンも大抵は押します。今でこそ我慢強く待つ事が出来る私も、かつては大変せっかちでしたので、「閉じる」は押す頻度がかなり高いものでした。現在も押します。では「開く」ボタンはどうでしょう?使い道はと言うと、自分のためなら「荷物をたくさん積み降ろしする時」など。でも多くは、他にも乗り込む人がいる時、ドアが閉まりかけたけれど、急に人が来た時、たくさんの人がおりる時にドアが閉まらないようにする時、こんなところでしょう。皆さんは「エレベーターのボタン」、もちろん「開く」を押しますか?やっと本題です。私が住んでいる東京都下の市は、来月早々市長選挙があります。衆議院選挙も近いようですが、何時解散になるか・・・、私の予想はことごとく外れました因みに、高名な選挙のプロから伺ったところでは、「選挙の時期は絶対予測できない!」が正解だそうです!国政選挙についてはまた触れますが、とりあえず市長選挙です。どうやら民主と自民・公明と無所属の争いらしいです。私の住んでいる市は、都下でも有数の「情報開示が進んでいない市」と言う噂です。まだ住み始めて1年半ほどなので良くは分かりませんが・・・。告示前なので書かせていただくと、先日、その中のある候補が、私が利用する駅前で「駅頭演説」を行っていました。市会議員、区会議員、都議会議員、首長選挙そして国政選挙。あらゆる場面で「駅頭演説」が行われます。日常的に駅頭で党員が演説している政党もありますね。さて、「駅頭演説」の効果はどれほどのものなのでしょう?狙いは、第一に「名前の浸透」、第二に「政策の告知」でしょう。先日聞いた駅頭演説はどうしようもない、と言って良いほどひどいものでした!問題点を大きく指摘すると以下にまとめられます。1. スピーカーの向きが、対象とする人の方向を意識せず置かれていた。2. 声(音量)が小さくてすぐ近くでないと聞き取れなかった。3. 対象者の滞留時間を考えずに話していた。これを解説すると、「1.」は、駅前のロータリーで行われていた駅頭演説ですが、ロータリーの中島で行っていたため、●駅に向かう人 ●駅から出て行く人 ●大型商業施設の前にいる人に大別できる対象者の、どの方向にもスピーカーが向いていませんでした。強いて言うなら、商業施設の方向ですが、距離が離れすぎていて小型スピーカーで演説するには声が届く範囲を超えているので、対象となり得ませんでした。いったい誰に向けて言いたいのか?はっきりする必要があります。朝なら駅に向かう人、夕方や夜なら駅から出てくる人ですが、その時は午後の時間帯でどちらの方向からも人が流れていました。小型スピーカーには「指向性」があって、スピーカーが向いている方向の、中心から左右45°くらいしか音が伝わりません。ですから、携帯型のスピーカーを使うには戦略が必要なのです。「2.3.」は、これも似たような問題ですが、携帯の小型スピーカーは出力が小さくて大きな音が出ません。ですから音が到達する範囲外の人には何を言っているのか聞こえません。少し頭が働けば、関係者が周りを歩いてみて、どの範囲なら聞こえるか?どちらの方向なら聞こえるか?平均的な早さで歩くと何秒程度話が聞こえるか?そんな事を考えるはずなのですが、実態はかけ離れています。駅頭演説では、大政党の顔とも言える人気のある政治家が演説する以外、聴衆が立ち止まって聞くという事はほとんど考えられません。つまり「聴衆の滞留時間」が非常に短いのです。ましてや朝の通勤時間帯に立ち止まる人は皆無と言っても良いでしょう。であるなら、声が聞こえる「可聴範囲」と歩いている人の「歩行速度」から、何秒程度なら相手に聞こえるかの「訴求時間」が求められるはずです。これは自動車の通りが激しいところ、踏切の近くなど、騒音があるところではその時間が変化します。また、周辺が開けたところなのか、建物が密集しているかによっても違います。一般的に建物が接近していると「音の反射」が起こって、声が大きく聞こえますが、同時に、中音域に存在する人間の声は、障害物を避けて回り込まない「直進性」が割と高いので、曲がり角などから出てきた人には、曲がった後からしか声は伝わりません。そのような条件を勘案して「訴求時間」つまり、「話の長さ」が決まります。朝夕の通勤時間でスピーカーを使わないなら最大でも12~15秒くらいでしょう。その中で言える範囲、伝えられる範囲の事以外は、一切無駄という事になります。「○○党の××××です。このたび△△市長選挙に立候補させていただきます。 私はこの駅前の再開発と自転車置き場の整備を進めて参ります。 また、子育て支援のための制度を充実して参ります。」なんて言いますと、名前だけ聞いた人、政策の一部だけ聞いた人、なんだか分からなかった人、そんな訳の分からない状況が生まれます。候補者によって何を優先したいかは違うでしょうから、とにかく「可聴時間」「訴求時間」を計測して、その中に入る事だけ言うようにするのが最も優れた方法です。次に、別のある候補者が所属する政党が選挙カーで、いわゆる「流し」ていました。エンドレスに「○○党は今度の市長選挙に立候補する××さんを応援しています。××さんは、これこれを実現し、どこそこの建物を建て・・・」もうお分かりですね。これも駅頭演説と同じです。車の速度、スピーカーの音量、住宅の密集度合い、道路の広さ等々で、「訴求時間」が限られるのは当然です。皆さんは救急車やパトカーのサイレンが、近づくと音が高くなり、遠ざかる時には音が低くなる「ドップラー効果」をご存じですね。効果の名前は知らなくても、現象は体験した事があると思います。音が空気の波である事を示す良い例ですが、詳しくは調べて下さい。人間の耳は低い音より高い音の方がはっきり認識できるようになっていますので、車の進行方向に向かって後ろ側でスピーカーの音が聞こえる範囲が狭くなります。駅前と同じで、団地などでは建物に音が反射して大きくなり、逆に田園地帯などでは反射する建物がないので音が拡散し、大きくなりません。国政選挙では地域が広いので難しいかも知れませんが、選挙活動の範囲が狭い地方選挙では、『実験』してみればいいのです!人の流れや周囲の構造を考えて「訴求時間」を決定すればいいのです。どんなに頑張って「満足感」や「達成感」があっても、『伝わらなければ意味がない』がコミュニケーションの本質です。これから選挙をする方は、是非とも考えてみて下さい。対象を選ばせていただきますが、お手伝いもいたしますので、http://atn-jp.comをご覧いただければ幸いです。次回は「エレベーターのボタン」をもう少し掘り下げてみます。