「星の王子さま」のマントの色は?
「星の王子さま」の本の中で、飛行士があとになって書き上げた一番上出来の王子さまの肖像。私が最初にフランスで買った本の絵は、青いマントでした。このマントの色、2000年までは世界中で二種類出回っていたのだそうです。日本でも、以前は、外側が青、内側が赤でしたが、サン・テグジュペリの亡命先、ニューヨークで出版された初版は外側が緑、内側は薄い赤となっています。星の王子さまもちろん、オリジナルのアメリカ版が正しい色なのですが、母国フランスでの出版がアメリカより2年後で、当時戦中戦後のどさくさの中、挿し絵の原稿が行方不明になってしまって、アメリカとフランスのインクや印刷技法の違いから、挿し絵の色も違ってしまったと言われています。サン・テグジュペリの生誕100年であった2000年に、遺族が原画に忠実な色を希望したことで、マントの色を原画の緑に統一することになり、今では王子さまのマントは緑色となっています。私は青いマントを見慣れていましたが、緑になっても違和感が無いのは、やはり原画の色だからでしょうか。人気ブログランキングへ↑クリック しるう゛ぷれ~♪