シェフの落書きノート

2006/02/14(火)00:17

じゃんだらりん

ひとり言…(497)

じゃんだらりん… なんだかわかりますか? 愛知県三河地方の方言なんです。 この前、後輩の若い衆が店に来た時。 「シェフは、本当に愛知にいらっしゃったんですね…」 とポソっと言われた。 「えっ?どうしたの?突然…」 とオイラが聞き返すと…。 「時折、愛知の方言を使われるんで…」 そうなんだよねー……。 これが何故かぬけないんだよね…。 愛知から帰ってきて2年も経つけど… 抜けない…完全バリバリの標準語?に戻らない。 そういった彼は、愛知県の出身。 愛知に行った時の忘れられないエピソード…。 担当するお店で最初の日の休憩時間。 アルバイトの女の子がふたりで楽しそうに話していた。 「……………じゃんねぇ」 「うんうん…それで?」 「それでね………じゃんねぇー」 「うん…それでどうなったの?」 「…………じゃんねぇー」 と言う会話。 会話の内容はよくわからなかったけど…。 最後につく『じゃんねぇ』がひどく印象に残った。 オイラは、てっきり聞き手の女の子のニックネームが『ジャン姉』というのかと思ったのだ。 それが方言だと気がついたのは、他の人と話していて…。 やっぱり最後に「じゃんねぇ」がつくではないか…。 これを後輩に話したら大笑いされた。 「『じゃん』は、三河の方言で、『じゃんだらりん』と言って最後に『じゃん』『だらー』『りん』がつくんです。『じゃんねぇ』は、『じゃん』の後に同意を求めているんですよ…」 彼は丁寧に説明してくれた。 はぁー…。 そうなんだ…じゃんの後に同意ね…。 方言とは、不思議なものだと思う。 可愛い女の子が… 「…………だら~」 と言っただけで… 失礼だが…なんだか女に見えなくなってくる。 「『だら~』は使うな…なんか女を感じなくなる」 とオイラは、マジに注意した事がある…。 よく考えれば無理だよね…。 それを聞いてる人は、当たり前に愛知の人で何の不自然さも感じない訳だから…。 それを感じるのは、違う文化をもった人だからね。 そしていつしか… オイラも、完全に「…じゃんねぇー」が身についてしまった。 やっぱり方言て意識しないと抜けないのかな…。 ってあんまり無理して抜こうとも思っていないのだが…。 そういえば… 皆さんは、好きな方言ってありますか? オイラが好きな方言は、女の子の大阪弁で… 最後に「………………な」 最後につく『なぁ』は、なんかいいな。 「あのなぁ~」とか「そしたらなぁ~」とか…。 なんかホワ~ンとしてて好きだな。 気持ちが柔らかくなる感じがする。 それから…九州の最後につく「……とぉ」が好き。 料理にも地方料理や郷土料理があるように…。 方言は、その地方の育んだ大切な言葉の文化ですよね。 でも関東の人が他の所に一年以上住んだら… これといった方言をもっていないから… かなり染まって帰ってくるかもしれないですね。 方言を使わないように…身につかないように… と結構意識して過ごしていたつもりが… チャンと身について帰ってきてしまったオイラでした。 HOME シェフの落書きノート 日記、記事の目次

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