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カテゴリ:鑑賞日記
エレナ・オブラスツォワのリサイタルを聴きました。 ロシアの世界的メゾソプラノです。 プログラム前半はリスト、後半はフランス作品でプーランク、ベルリオーズ、ドビュッシー、アーンの歌曲でした。 後半は特に素晴らしかったです。 後半1曲目はプーランクの " C " (セー)でしたが、前半より更にのびやかに響いていました。 アーンの " Si mes vers avaient des ailes "(私の歌に翼があったなら)は絶品でした。 メトロポリタンやミラノスカラ座に出演された世界的オペラ歌手だけあって、その表情は正に七変化。 でも全然オーバーではなくて、余計なことは一切しない自然な佇まい。 この域には常人はなかなか達することができないなあと思いました。 それにすごくチャーミングで美しかった! プーランク、あんなにお洒落に演奏できたらいいなあ。 アーンも素敵だったな~。 伴奏は三ツ石潤司氏。ウィーン国立音大で声楽科専任講師を務められただけあって、見事でした。 歌曲の伴奏は背景のようなものだと思うのですが、時にくっきりと或いはちょっと曖昧に、導いたり待ったり・・・。言葉の意味が分かるだけでなく原語で読めて詩の内容も理解して、更に曲の構成や作曲家の特徴など音楽全般の深い教養が伴奏者には必要です。 歌がいかに輝くかは伴奏次第なのだと改めて感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月09日 10時19分54秒
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