AVEC PIANO

たまミュージカルシンガーズ 第5回公演『ミュージカル タイタニック』無事終演いたしました。

いや〜、演奏しておいて何ですが、素晴らしかった！！

本来40名の出演者、フルオーケストラで演奏されるこのミュージカル。たった15名あまり、ピアノ1本でこの超大作をやり上げたのは奇跡的です。

脚本、構成、演出、振付は明石京子先生。先生は、俳優 宝田明氏主宰の宝田芸術学園の1期生。
その宝田氏は2007年初演時の船長役で出演されていました。そういうこともあって、宝田氏が会場に来てくださいました！

わたくし、2007年の初演、2年後の再演も観劇していますが、昨日のたまミュージカルの公演も同じくらい感動的でした。

1等客の大富豪、富豪に憧れる2等客、アメリカで新しい生活を夢見る3等客。
船の設計をしたアンドリュース、船のオーナーの我儘と安全な航海の狭間でゆれる船長、ボイラー係、通信士、客室係・・・。

それぞれの人間ドラマが巧みに重なり合って、イェストンの音楽とともに紡がれます。

どの曲も本当に素晴らしいのです。
時に希望に溢れ、また過酷な労働に耐え、恋人に通信でプロポーズする若者と通信士のデュエット、そして氷山に衝突する前の不吉でいながら美しい " NO MOON " 。ライフボートに乗る者、乗らない者、生死分け目の " 明日会える " 、沈没する船に残る決断をする大富豪の夫婦のデュエット " STILL "、アンドリュースの見せ場 " アンドリュース ヴィジョン "（最後の最後にこの難曲！昨日のアンドリュース、ブラボーでした）、そしてミュージカル冒頭の出航でも歌われる、終曲 " ゴッドスピード タイタニック "。

今回は人数が足りないので何役もかけもちでしたが、どの登場人物にもちゃんとなりきっていたのが素晴らしかったです。

昨日は本番中に思わず登場人物に気持ちが入り込んでしまい、今までに味わったことのない感覚におそわれました。びっくりした〜。


前日リハは朝9時から夜10時まで。当日は9時入りというハードスケジュールにも関わらず、全員が無事船出できたことひとつとっても奇跡。

たまミュージカルのメンバーはお一人おひとりがとっても魅力的です。
それも、やりたいことを存分にやりきってらっしゃるからでしょう。

当日のお写真はまた後日。

これは前日リハのラストシーン。




今回のチラシデザインは幼なじみMちゃんのお嬢さん。
楽譜のない曲もあって、結構耳コピしました！楽しかったです。
再演する日（来るといいなあ）まで、楽譜は本棚へ。