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カテゴリ:音楽メモ
今日はある声楽のレッスンの伴奏に行って参りました。
曲はアルバン・ベルク作曲「初期の7つの歌」。 学生の頃に弾いたことがあるような気がしますが、昔過ぎて覚えてません。 最近はドイツ歌曲自体、滅多に弾く機会がないので張り切って練習致しました。 1905年から1908年にかけて作曲されたこの曲集、何とも言えない官能的な雰囲気がたまりません。 子安ゆかり先生のレッスンを受けるのは初めてです。 ドイツ歌曲のスペシャリストでピアニストの子安先生、ドイツ語の細かなニュアンスやベルクの書法について、そしてピアノの奏法についてもとても勉強になりました。 その道を極められた方に教えを乞うことはいくつになっても必要だと実感です。 先生のお宅のピアノがシュタイングレーバーという初めて触るピアノで、素敵な響きに感激でした。ヴァイオリンは持ち主の色に染まる、みたいな話を聞いたことがありますが、ピアノも持ち主の音楽性を反映するのではないか、そんなことを考えました。 とにかく子安先生は素晴らしい方でした。 レッスンを受けるのは初めてでしたが、実は先生とはお目にかかったことがあります。 それは学生時代。 世界的に活躍されているドイツ歌曲のデュオ、白井光子先生とハルトムート・ヘル先生の公開レッスンが母校であった時、通訳でついてくださったのが子安先生でした。先生はヘル先生のお弟子さんでドイツに留学中でしたが、公開レッスンに合わせて帰国されてたようです。 当時はよくドイツ歌曲の伴奏をさせて頂いていたので、わたくしは運よく受講できたのでした。 その時のヘル先生のレッスンもとてもエキサイティングだった事をよく覚えています。 今日のレッスン終わりでそのことをお話したら、何と先生はわたくしがシューベルトの「ミニョン」やR.シュトラウスの「悪天候」を弾いたことを覚えてくださってました! 当時は先生もわたくしも20代・・・。 そして 「あの時、ハルトムートはあなたのことを"いいね"と言っていたのよ。(ドイツに)来たらいいって。」 と。何と!驚きです。 カールスルーエに行けばよかったのかな〜・・・。 帰宅してからアルバムをひっくり返して発掘しました。 ヘル先生、よそ見してます。 懐かしさで胸がいっぱいになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年12月03日 00時57分51秒
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