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セキソンが一歩を踏み出すには、その足をまず床から浮かせなくてはなりません。健常者にも当てはまることのようですが、健常者はすり足ができます。セキソンの軟弱な下肢では、床と足裏の間の摩擦力に打ち勝つ推進力を生み出せません。摩擦は、ミクロレベルでの、床の突起と足裏の凹凸の衝突です。すり足は、床の突起や足裏の凹凸を変形させるだけの力を加えながら進んでいるのでしょう。そんな馬力はとてもありません。(歩く姿は百合(ゆり)の花)
両肘を左右から介助される方が歩行器を使うよりも足を大きく動かせるという実感があります。両肘介助のステップは機内用車いすと機内席との間の移乗で使うだけですが、苦手なカーペットの上で鈍い左足も動いてくれます。理由として二つ推測できます。一つは全身が伸びてまっすぐ立つことができ、脱力しやすいことです。もう一つは股関節と連動する肩関節が自由なことです。 床面の材質で床と足裏の間の摩擦力が決まり、段差の有無が決まります。 バリアフリーの浴室は適度に滑らかですが、濡れた足でも滑って転ぶことはありません。浴室と脱衣所の間に段差はありませんが、足拭きマットが段差になります。左足を乗せられませんでした。 駐車場のアスファルト舗装はシビアです。左足を左に出す動きが苦手であることを再確認できます。 空港のカウンター前ではステップは使いませんが、起立時に足が滑りやすいので要注意です。 以上の気付きとは別に、歩行器を使っても後退するステップは割と容易なことにもうすうす気付いています。M.J.のムーンウォークを思い出します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.14 09:06:56
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