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カテゴリ:飛行機
立飛ホールディングス(旧立川飛行機)が戦後最初に製造した飛行機「R-53」が復元され、一般公開されたので見に行ってきた。 R-53型機。 この機体、布張りでできている。 軽量化のためには、仕方のないことではあるが、第2次大戦中のイギリスでは、布張りの爆撃機や戦闘機を飛ばしていたのだから、驚くことではない。 この飛行機で興味深かったのは、胴体が布張りであることを生かした、とある機構。 この、人が手を入れている部分、動翼を動かすワイヤーを調節するための窓が開いているのだが、そのフタが「ファスナー」になっている。 その部分の拡大図。 当時の設計図でも、ファスナーになっているそうだ。 胴体の反対側にも付いている。 それにしても、よく考えたものだ。これなら、フタが外れて落下する事故も起きない。 コクピットの計器は、すべて当時のオリジナルだそうです。 これらはすべて、第二次大戦中に製作された国産品だそうな。 実は、終戦時にGHQの指示で国産の飛行機部品はすべて廃棄させられたはずなのだが、一部は隠し持っていたらしい。 そうやって、命がけで技術を継承させようとしたひとたちのおかげで、今の日本の航空機産業が生きているのですな。 マニアックな展示だと思うが、結構子供連れが多かったのは意外だった。 軍用機じゃなく、黄色いかわいらしい飛行機だから、子供にもウケていたのは事実。 飛行機模型も、裾野を広げようと思ったら、こういう一般うけするネタを用意しなきゃならないんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.04.19 20:52:00
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