☆いま、会いにゆきます☆
いま、会いにゆきます ( 著者: 市川たくじ | 出版社: 小学館 )正直、「世界の中心で愛をさけぶ」が本でも、ドラマでもなにがいいいんだかさっぱりわからんぜ!派だったのでこれも読むわけないじゃーん、くらいにしか思ってなかったのよー。で、気の迷いで見た映画「感染・予言」二本立ての(長かった~。予言はおもしろかったけど、感染は見る価値ないかも)予告で流れたのが、「いま、会いにゆきます」だったのです。なんで、映画の前の予告ってあんなに公開になったらみなくちゃ!と思えるんだろうね。その能力とテンションが本編に生かされてればかなり名作が増えると思うんだけど。いやいや、そうじゃなくってさ。予告で流れた数カットですでに、なけちゃったのですよ。しどうサマはもともとすきなんだけどさ、竹内結子ちゃんはどうでもいいし、そもそもあんまり邦画って見ないんだけど、予告はじまって、あれれ?やばい!ってなっちゃって。これは本をよまなきゃ!!!って思ったので即楽天ブックスで(笑)映画のイメージではかなり静と動があったのだけど、本は静かに進んでいくカンジ。あと、予告でないちゃったエピソードはなかった。でも、静かに静かに折り重なるような愛情がつたわってくるようで、結局泣けてしまっちゃった。いらないことをいうと、この市川さんってすごく読書家でとてもその人たちの影響を受けているんじゃないかな、と思わされたこと。それだけ自然な文体だといえるのかもしれないけど。どちらかというと、書き手の個性の強い作家さんが好きなあたしとしては、すらすら立て板に水っぽくてあっさりしすぎってカンジがさみしかったなぁ。設定上「たっくん」の語りですすむような構成だからもしかするとあえてそういう書き方なのかもしれないけど・・・ただ単純に泣ける本が読みたいっていう時にはお薦めです☆いえいえ、ふつーに読むのもおすすめよ。