さんごじゅのブログ

冷蔵庫のビックル ぐんぐん グルトのペットボトルを取り出してカップに移して飲んだ。 

その味が懐かしかった。

そして好きなだけ飲める現在の自分は幸せだなと思う。

ヨーグルトの甘酸っぱい味。
小学校の給食で飲んだパルミンを思い出す。

ヤクルトよりも大きい瓶に入っていて一年に数回出される日があった。

きっと何かの記念日とかのイベントのある日だったのだろう。

クラスのみんなパルミンは大好きだった。

当時の田舎の子供達は、甘いおやつや飲み物にはまだ充分な量に恵まれてなかった。
  
ジュース類は粉ジュースが出始めた頃。

今のように好きなだけ飲めることはなく、夏、一日一杯と我が家では決められていた。

一杯の入れ物に制限はなかったので、弟は父の使うビールジョッキをいつもジュース用に使っていた。

ヨーグルト飲料はまだ一般的ではなく、ヤクルトもたまにしか買ってもらえずその量も不満だった。
 
だから給食のパルミンは満足の量と味だった。

今思えば牛乳瓶を細身にした入れ物で120ml前後位かもしれない。

ある日、給食でパルミンが出た日、Eちゃんはお休みしていた。

翌日出て来た時、先生がパルミンを彼女に渡し、「さあ飲んで」と。

みんな席に着いていてみんなの注目を集めながらごくごくと飲んでいるEちゃん。

すると途中で飲むのを止め、「みんなの私を見ている」と笑っていた。

そうなのだ。
私も見ていたんだ。無意識に。

大好きなパルミンを飲むのを追体験したかったんだ。

みんなも思いは一緒のはず。

美味しいものはたまにしか、飲んだり食べたり出来なかった当時。

でもあの当時のみんな、なんて可愛くて愛しい子供達だったんでしょう。