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カテゴリ:あの頃
孫息子を眼科へ連れての帰り、駐車場までの短い道すがら、道路脇の古い民家を見て懐かしい気持ちになった。
海老茶の瓦屋根に漆喰の壁、南側の玄関の下半分のタイル貼り。 今から50年程前の新築の民家は、判で押したようにみんな外見が似ていた。 間取りも基本的に玄関の西側二間プラス北側一間が全部襖で区切られ、結婚式やお葬式他、人寄せ用に三部屋が普段は殆ど使われないままの客間として。 玄関東側が茶の間と奥が台所、そこから北側の西に向かってお風呂、トイレと連なっていて殆ど間取りはどこも似ていた。 家によっては客間と茶の間の配置が反対になることもあったが。 その家もまさにその基本形の家で客間の前の廊下に日が差していて気持ちよさそう。 以前住んでいた我が家を思い出した。 今、我が家と書いたが当時は姑の家。 私は自分の家といえるリラックスできる家ではなかった。 家が壊されていく様子を見ていても感傷には浸ることはなかった。 それは当然だと思った。 しかし、今当時を懐かしく思っているということは、確かに子ども達や夫との楽しい、暖かい思い出があった証拠でもあり、幸せだったのだと改めて思う。 そして今、自分の家を持ち、自分の好きなように日々生活出来ていることを心から幸せだと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.21 20:46:02
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