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カテゴリ:あの頃
自宅の玄関に入る時、孫娘のピンクの小さな靴がきちんと揃えて置いてあるのが目に入った。
昔同じ光景を自宅で見たと懐かしい温かい思いに包まれた。 娘を実家に預けたとき、迎えに行くといつもキチンと玄関に娘の靴が揃えてあったのだ。 父も母も几帳面な性格で子どもの頃はうるさいと思ったが、今になれば綺麗で整った生活が当たり前と自分にも自然に身に付いて感謝している。 「尊敬する人は両親」とはとても言えないと昔は思っていた。 自営の大工職人で趣味は書道の父。 極めれば会社として大きくもできたし、書道だって書道教室を開ける位の腕はあったのにあくまで趣味の範囲で自宅で黙々と筆を動かすだけ。 リスクを避け、確実で安定を求めたのが父だった。 母も父の仕事の片腕と小さな畑仕事を生き甲斐とし、家事も親戚や近所付き合いもそつなくこなした。 父も母も人と争うことを避ける人だった。 親戚の集まりで理不尽なことや、失礼なことを言われても笑って流していたことを何度も見て子供ながらに胸が傷んだ。 二人共長患いすることなく、天国へ行けたのは、神様が最後のご褒美をくれたのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.19 10:00:58
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