テーマ:たわごと(26823)
カテゴリ:たわごと
揺れても、ちいさくても、誰も見ていなくても、
香らなくても、光から遠くても、いやな予感が胸をかすめても、 それでも咲いていれば、君は、君だ。 小学生ぐらいの子供と話していると、ごく簡単に「死ぬかと思った」と口にするのを聞くが、 なかなか過激な表現である。 私が今までに死ぬかと思ったことは、3度ある。 1度目は子供の頃、家の近所の河原で野犬の縄張り内に入ってしまったとき。 はなうた歌いつつ草ぼうぼうの河原の中を一人歩いていたら、 やけに大きな犬が吠えながらこちらへ走ってきた。 「なになに?」と言いつつまだ歩こうとしていた私は、さらに2~3匹がこちらへ駆け寄り、 そのさらに向こうで何匹かがのっそりと立ち上がるのを見て凍りついてしまった。 やばい、と思い、とっさに敵意が無いことを示すべく笑顔をふりまきながらゆっくり向きを変え、 歩いてその場を離れた。走ると追いかけられると思って。 ふくらはぎとか、噛み千切られるのを想像しながら・・・。 2度目は、学生の時、ヨーグルトの試食販売のアルバイトをしていて、 初めてひとりで大きな冷蔵室に入って、出かたが分からないと気づいたとき。 死ぬほど寒いというわけではなかったけど、 『女子大生、スーパーの冷蔵室で死亡』みたいな新聞紙の見出しが頭をかすめて、 脱力感に襲われた。 ほどなくうどん取りに来たおじさんに助けてもらったけど。 3度目はやや最近の冬になりたてに、「雪を見に行こう」と夫と二人で北日本側へどんどんドライブ。 峠を越えるとあっという間に雪景色、と思うまもなく、タイヤがスリップ。 左へ急カーブの下り坂、山肌に激突か、と思われたときハンドルが一瞬効いて、 今度はいきおいよく反対側の崖めがけすっ飛ぶ。 落ちるなこれは、と思ったら、路肩の雪の塊に突っ込んで停止。 本当に死ぬ可能性があったのは3番目だけかなと思うけど、どれもいったん観念したと思う。 案外簡単に。だめだなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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