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カテゴリ:本とか音楽とか趣味の事
著者は学者で白人女性。白人が白人を断罪する本。もっとも著者は断罪ではないと言っている。構造的に差別のシステムが出来上がってしまっているので何やってもダメということ。
著者は以前に『ホワイト・フラジリティ』を書いてかなり批判された。怖くてSNSはやっていないそうだ。 著者によればリベラルで学歴もあって意識高い系の白人は自分は差別に理解があると勘違いしているらしい。黒人から見れば何も分かっちゃいないのよというわけである。 こんなこと言われれば、彼らのプライドは傷つく。でも事実なんだから受け入れろと。 というわけで意識高い系の白人が気の毒に思える本。著者の考えはあまりに正論過ぎる。 ただ、正論を通すために頑張りすぎると深刻な対立を招きそう。レイシズムの反対語は「反レイシズム」カウンターだ反撃だ。だから頑張るのだろうがやり過ぎは引いてしまうだろう。 個人的には全体主義的な手法を使われたら気色悪い。例えば統一教会の解散請求であるが、あれを異常だと思わないのだろうか。泉氏は「時間がかかりすぎた」などと言っていた。リベラルがそんな弾圧趣味でいいのだろうか。 だったら、酒もタバコも一切のギャンブルも何もかも禁止すべきである。宗教に大金をつぎ込むのは愚かだとは思うが、自由を認める社会というのは自分の金をどう使おうが大きなお世話である。個別の裁判とかならともかく、国が介入する危険を考えた方がいいのではないか。 話を戻して、著者の言ってることは多分正論なのだろう。ただし社会を変えるには個人が尊重される民主主義の国では相当な労力が要るだろう。トランプは民主的に大統領になった。 私は性根が腐っているので、正義とか利他とかいうありがたい言葉には違和感があるのだが、長い物にはとことん巻かれてやろうと思っている。後生ですから巻き殺さないでください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.07 22:56:59
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