|
カテゴリ:紫煙のゆらぎ
ま近の手塚治虫先生 ニコンF2 * ニッコール50mm * トライX 手塚治虫伝 付録 日本漫画家協会総会で隣りに座られた手塚治虫先生 虫プロダクション無試験入社を諸諸の事情でお断りせねばならなかった僕は、 関西大学卒業と同時に日本漫画家協会に入会を許され、年次総会に出席し、 なんぢゃらうにゃらのあんにゃもんにゃを聞いていると、 手塚さんが何故か僕の隣りに着席され、ハイライトという煙草を1本御所望されフカされた。 後にも先にも手塚さんが煙草をフカされたのはこの時だけであった。 家庭の事情とはいえ、 せっかくのお誘いに答えられなかった事は流石にいまさら切り出し難く、 お互いあたりさわりのない話の途中僕が失言をしてしまった。 「 手塚センセ 現在の日本の漫画がこんなに混乱したのはセンセのせいでっせ 」 未だに僕の失言癖は当時のままである。 「 う~ん そうかもしれないなぁ 」 今でも手塚さんの声でこの言葉を脳の中心部で再生できる。 手塚治虫が大阪マッチャマチで「新宝島」を発表した為、 台湾の青年が「 銃夢 」によって殺人事件を平気でやってのける。 時事通信によると、 台北市内で9日、失業中の男(35)が自暴自棄になって3人を殺傷する事件が発生し、 警察が殺人容疑などで逮捕した。 男は調べに対し、 「むしゃくしゃしていた 昔読んだ日本の漫画を思い出し 人を殺せば運が好転すると思った」などと供述。 台湾社会に衝撃が走り、台湾メディアは同事件をこぞって大きく報道した。 台湾警察がメディアに語ったところによると、男は同市内で部屋を借りるとうそをつき、 大家を伴って部屋を下見している最中、大家の頭を突然、かなづちで殴って殺害。 その後も大家の妻と息子を大型ナイフで次々と刺して負傷させた。 男と大家ら3人は初対面だった。 男が愛読していたのは木城ゆきと氏が1990年代に描いた漫画「銃夢」(ガンム)。 地元メディアの報道によると、同漫画にはしばしば殺人などの暴力シーンが登場、 男は調べに対し「漫画を参考に殺人を実行した」などと供述した。 漫画と殺戮ゲームとアメリカ映画のセックスと殺人が人間を狂わせている。 手塚治虫の漫画が忘れ去られてゆく。 しかし、この事はウブドのレゴン舞踏が壊滅してゆく引き金を引いた、 プリカレランの前王アグンマンダラ翁同様、先駆者の宿命である。 手塚治虫が居なかったらとは、 ルゥードヴィッヒヴァンベェートォーヴェンが居なかったらと同じである。 その、巨人手塚治虫先生に失言した僕は未だにこの言葉をかみ締め、 その結論と方向性を実践しようともがいている。 持っていたのはNIKONF2と50mm。 あまりの至近距離なのでフォトグラフとしてはどうしようもない。 むかしむかしの1ショットである。 社団法人日本漫画家協会会員・参与 玉地 俊雄 you tube ***** balitamaji ( 日本語版 ) *** sakamotoakane ( English ) http://plaza.rakuten.co.jp/balitama/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.12 14:37:07
[紫煙のゆらぎ] カテゴリの最新記事
|