漫画家・写真家玉地俊雄 紫煙のゆらぎ

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　　　一見傾城ニ見亡国天女下凡天下並ぶ者無き Gusti ayu sri Bidani に秘そめる美質












完全再連載するこの冊子に校正をくださったマンダラケイコさん、
十数年の長きに渡り映像撮影に協力し、
直筆署名により肖像権使用を許してくれたユリアティやビダニたちと、
プリサレンアグンのチョコルダ大王の言質による映像著作権使用許可、
並びにオカダラム氏のウエブ公開許可に基づく、
youtube のgustiayusuribidani 開示は、
未だかつて類例を見ない優れたソフトだと絶賛し、
iPhone soft Power Ubud に販売許可を許したアップル社、
応援戴き続ける山田企画と株式会社ライフインパクト全てに感謝。



本格的に３台のストロボとフラッシュメーターを買い求め、
バリ島ウブドのマンダラ家プトウルの別荘まで運び込み同時発光させたが、
この瞬間は２灯しか発光しなかった。

眼球に発光の白点が２つあるのが其の証拠である。

１灯発光だとべったりした仕上がりとなり、
立体感を表現するには多灯発光による撮影が常識の基本である。

ビダニは最初三脚４本に４ｘ５の写真箱ハセミ４５ＦＴと、
ストロボ３つに同調させる為の結線が繋がっている異様な機材に、
其れが何を意味するのかを理解もせず興味も示さず平然としていた。

僕はといえば


　　　　　　　　　　　　　　一見傾城ニ見亡国天女下凡天下
　　　　　　　並ぶ者無き Gusti ayu sri Bidani に秘そめる美質に驚愕し
　　　　　　　　　　　　恐怖がメリメリと迫ってくるのを笑顔で隠し


フィルムを装填せずカラシャッタァーを１０回ほど切って、
彼女の警戒心をやや解きほぐした、
と感じられるようになってからいよいよ撮影を始めた。

マンダラケイコさんはこぼしていた。


　　　　「　主人はお酒が好きで
　　　　　　もしも子供たちに何かあったときにと
　　　　　　こっそり貯えたへそくりを
　　　　　　主人が銀行へ行った時に行員が
　　　　　　主人にもしもし奥様の口座にご預金が御座いますよ
　　　　　　と漏らすんです
　　　　　　おかげでこの別荘の規模も
　　　　　　だんだん小さくなってゆくばかりで困っていますわ　」



北の王宮プリカレランのアグン・バグース氏は大酒飲みのＤＶで、
ヘソを曲げるとドタキャンの帝王となり、
怒鳴りちらしてスモウレスラーに変貌し、
イスワラ殿下を遊ばせていた３人の侍女を、
殿下が転んで小さな傷をしただけで全員解雇したりする、
とって～も口の中に木を突っ込んだような王であった。


それはさておきビダニに魅了された僕は、
全精力を使いきり疲労困憊のヘトヘトベッチャンとなってしまい、
ユリアティの撮影に際しては、
もう勘弁して欲しいとの気持が正直な状態であった。

僕はマンダラケイコさんにユリアティ単独でのチャーター撮影を依頼したのだが、
彼女が気を利かせて妹のビダニとラッサム王とランケサリ姫まで用意して下さった。

何事も最初の出会いと一期一会の感動はその後を全て支配する。
１週間前の出来事のようにこの瞬間の感激と感動を未だに大切にしている。


この冊子は限定３００部を３度色校正に出し、
印刷屋をしてウタワシまくった挙句の作品で、
残部約５０程しか無いが山田企画事務所を通じて販売もしている。

円決済はしない。
Rp 220.000 であるが原価はその倍ほど掛かった。
そして押印されている篆刻は全て僕の約１３０を超える篆刻作品集の１部分である。

ユリアティハウスに見本を置いてあったのだが、
漫画家の常である電話番号と住所否通知もかかわらず、
僕のアトリエまで売ってくださいと尋ねてきた人が、
１人だけ居たのでおまけに似顔絵を１枚プレゼントしてあげた。

この物好きの好奇心が強い人は多分印刷会社に連絡でもしたのであろう。


ウエブの全てとこれら全ての企画展とこの冊子をお望みの方は山田企画までご連絡を。
iPhone をお持ちの方々は App Store Power Ubud までアクセスして下さい。













社団法人日本漫画家協会会員・ウブドの達人

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　玉地俊雄