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カテゴリ:ウブド通信
舞台に花を投げ込む ウブド通信 ・ ウブドバリス症候群 インストゥルメンタルのガムラン演奏が終わると花撒きのペンデットか始まる。 次の演目はバリスという兵士の踊りであった。 音楽が力強く奏され鳴り物だけがほぼ50秒ほどで停止してしまった。 驚いた事にパラパラと拍手が起こる。 阿呆うか諸君達はバリスが時間通りに到着しないで演奏が中断されたのを知らないのだ。 完全な興ざめであった。 やがてすぐさまタルナジャヤが始まって続いてバリスの音楽が始まった。 でもおかしい。 バリスの動きはバリスでは無い。 素人かと思わせるほど足は上がらない止まれない動きに力が無い。 本来当日バリスを踊る人に何らかのトラブルがあって代役のヘタクソを呼んだな。 聴衆を馬鹿にするなと叫びたいが僕は手近にあったジュプンの花を踊り手に投げつけた。 聴衆はこのバリスが素人同然のヘタクソとわかっておらず拍手をする。 イーゴリストラヴィンスキィー氏がフランスで作曲活動をし、 ラテン語でギリシャ悲劇オディプス王を作曲上演した。 人は彼に問う。 何故か? 「 なあに 音楽というものは分けが解からないほどありがたがられるものなのだよ 」 これを音楽の世界でオディプス症候群として有名なジョークである。 8万ルピアを額に貼り付けたサルどもにバリスがドタキャンされた事も、 急遽代役を素人同然のヘタクソにやらせたのも解かっていないのはお笑い種である。 ウブドバリス症候群。 ウブドの舞踏芸能は最盛期の映像集App Store のPower Ubudにしか無い。 ウブドの達人 玉地俊雄 が出てこない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.02.19 13:10:31
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