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テーマ:美味しい日本酒・焼酎(106)
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お酒の話が続きます・・・
皆さんは上等(?)のお酒についている 以下の意味って分かりますか? ・冷やおろし ・荒走り ・山廃 ・YK35 だいたい、値段の高い日本酒についているので なんか、ついてる方が良さそうだなぁ~とは 思われると思うのですが ほとんどの方は、その意味が分からないのではないでしょうか? 私が聞いた範囲では、以下のような意味があるそうです。 #お酒については、素人ですので 記述に間違いあればお許し下さい。 ▼冷やおろし 寒い時期に作られたお酒が、火入れされたあと、 夏を越し、秋風の吹く頃(外気温くらいに冷えた頃) 樽詰めされ、出荷されたものを「冷やおろし」と言います。 灘の酒のように硬水で造られたお酒は 夏を越した方が、まろやかで旨くなるそうです。 ▼山廃 よく、酒造りの風景で樽に入ったお酒を櫂棒(かいぼう)で かき混ぜている(?)シーンがありますネ。 この工程を「山卸」と言います。 ところが、山卸(米をすり潰さなくても)をしなくても、 麹の酵素の力で、米が溶けることがわかり、山卸を廃止するように なりました。これを「山廃」といいます。 #近年、多くの酒造が速醸酵母(乳酸を添加し、短期間で酒母を 育成する製造法)を採用する蔵が多くなりました。 山廃づくりは経験と技術が求められ、大量生産には向きませんが 上手に作ると旨味のあるお酒ができる方法だそうです。 ▼荒走り もろみを搾り、最初に出てくる香りの強い酒です。 まぁ、何というか日本酒の「一番搾り」です。(^^ 色々な貯蔵桶から取れた荒走りの一番良いものを 鑑評会に出品すると、ある蔵元からお聞きしたことがあります。 ▼YK35 「Y」は山田錦(原料米)、「K」は熊本酵母(協会9号酵母) 「35」は精米歩合35%(米の表面を65%削っています)と いう意味です。 鑑評会の入賞上位を占めるお酒の多くはYK35で 作られるものが多いことから業界では YK35=その蔵で最高品質の大吟醸酒・・・という意味合いが どうやらあるそうです。 皆さんは、どれだけご存じだったでしょうか? 恥ずかしながら私は3年ほど前まで 全然知りませでした。 でも、説明を聞くと「荒走り」なんて聞くだけで 「飲んでみたい!」って思いませんか? 逆に、説明を聞かないとYK35なんて言われても 「あぁ、1本3,500円のお酒の型番ね」って 思ってしまわないでしょうか? #ちなみに米を30%磨くのに(精米するのに) 35%まで磨くのは100時間かかる 皆さんご存じでしたでしょうか? (3/23訂正) 精米歩合70%(精白率30%)にするのが8時間、 精米歩合35%(精白率65%)にするのに100時間 最近、日本酒は焼酎に押されているそうですが 価値を正しくお客様に伝え切れていないのも 原因のひとつにあるのでは?と私は思っています。 ・・・と、人の業界では 岡目八目というか、よく分かるのですが たぶん自分の業界(食肉加工業)も、外から見ると 同じだと思います。 先日、播州ハムの製法紹介をあるライターさんに 委託したのですが、我々が通常あたりまえと思って 使っている言葉が、全然通じなくて、ちょっと驚いた という経験をしました。 お客様の立場に立って「価値を伝える」 なかなか難しいですねぇ~(^^;; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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