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ほりほり日記

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2004.11.14
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日、姫路のデパートで明珍さんの個展が
開かれていたのでちょっと覗いてきました。


明珍家は52代続いた甲冑師の家系で
明珍宗理さんの作る「明珍火箸」は
姫路の代表的な伝統工芸品として有名です。

また、その澄んだ音色と余韻は、
冨田勲やスティービーワンダーなど
国内外のミュージシャンからも絶賛されています。
(SONYのマイクの音質検査にも使われています)




今回の個展では、
火箸や火箸を使った風鈴やドアチャイムの他に
甲冑師の技術を使った伝統的な海老の置物や、古代花器セット
玉鋼(たまはがね)を使った火箸に加えて
最近、取り組み始めたチタン合金を使った作品などが展示されていました。


元々、明珍家は48代目までは甲冑師として姫路藩主・酒井家などに
つかえ数々の甲冑を作ってきました。

明治維新で武士の時代が終わると、その昔、千利休から注文を
受けて茶室用火箸を作ったという故事にならって、それまで余技だった
火箸づくりに転じました。

しかし、昭和30年代に入り火箸の需要が落ち込むと51代の宗之氏が
火箸を組み合わせて作った風鈴とドアチャイムを考案。

その澄んだ音色で全国にファンを獲得。そして、近年では52代・宗理氏の
創作により古鉄を使った古代花器セットや火縄銃の銃身でつくった自在カギ、
そして1992年には創作楽器・明潤琴(みょうじゅんきん)などを生み出しています。


 #明潤琴のプロモーションの際には私も少しお手伝いをさせて頂きました。
  そのご縁で、明珍さんとは親しくお付き合いさせて頂いています。(^^
  

伝統の技術を守りながら、
さらに時代にあった創意工夫をするその姿こそ、
奈良時代から52代続いた秘訣であり、
私たち企業人のお手本といえるかもしれません。


明珍さんを見ているといつも
伝統を守る大切さ」と、伝統だけにあぐらをかかない
革新し続けることの大切さ」を感じずにはいられれません。





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Last updated  2004.11.14 15:52:20
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