カテゴリ:人生論
欲望というと、何か本能のままに行動することを連想しますが、私は、欲望と本能を別物と考えています。西欧の思想は、欲望を動物的本能としてとらえ、それを制御するのが理性であるとしています。つまり知、情、意の知と意を強調するのが西欧文明です。そこでは無意識の領域にあった欲望や本能、感情は、理性に比べて一段低いものと見なされてきました。しかし、私は、欲望と本能を別物と考えています。そして喜怒哀楽の情こそが欲望の源泉だと考えます。本能は充足すればそれ以上の行動を促しはしません。しかし、喜怒哀楽の情から発した欲望は限度を知りません。欲望こそが、知と意を動かす根本ではないでしょうか。
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