カテゴリ:人生論
自由に欲望を充足させたいとき、人は他人から干渉されずに自分の意志で決めたいと思うものです。物質的な欲望は、ある程度の収入があれば充足できます。逆に、それより下に落ち貧しくなれば必ず精神的自由を失ってしまうような境界線が存在します。精神的な欲望は切りがありませんが、一般的水準よりはるか収入がある大金持ちが下位の人々の自由の機会を脅かしてまで精神的欲望を充足させては世間が許しません、他人の同意が得られないということです。大金持ちは隣人の市民権を否定するほど優越した権力をもってはならない。そのためには大金持ちの自由を制限し資力が、不当に政治権力に転化されたり、政治権力を有する者がそれを私的に行使したりしないように規制する必要があります。この貧困者と大金持ちの両者の間が「自由の栄える空間」であり、そこは十分な空間が保たれていなければなりません。自由を尊重する人は、下限を下げて、多くの人に自己の能力と希望を実現する可能性を与えるよう努力するべきで、その手段は福祉政策と科学文明であり、製品を湯水のように安価に提供するという松下幸之助の水道哲学の実践です。また大金持ちの自由を制限する精神文化の一環としての倫理道徳の確立と、法制化が重要です。人気タレントの私的自由が制限されるように、大金持ちも私的自由を制限されるのです。
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最終更新日
2011年06月29日 06時48分03秒
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