カテゴリ:人生論
明治以降の教育は予知能力の育成に失敗したと述べました。失敗から学ぶには問題点を認識する必要があります。認識(問題分析)の方法には演繹法と帰納法の2種類があります。演繹法は、法則を決め、その法則に照らし合わせてみれば、現在の状況はこうである、と理解することなのであいまいなところはありません。正しい法則からは、正しい結論が得られます、しかし誤った法則からは誤った結論しか得られません。マルクス主義者は、階級闘争史観を歴史発展の法則と信じてその法則に照らし合わせて、現状を理解しようとしました。しかし、それが誤った法則であるとは見抜けませんでした。一方、帰納法と言うのは、沢山のデータから法則性を見つけるということですが、結局「有限の実験から、すべてにあてはめる法則性を主張する」(いくつかの場合について、あることが真実である時に、同じ種類の場合のすべてについて真実であると推論する)ことです。しかしこれだけでは類推(特殊的帰納法)に過ぎません。帰納法を人類に役立てるためには、それを一般法則にまでまとめる必要があります。日本の教育の欠けた部分を研究し、人類の予知能力の向上に役立てるのが大事です。
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