2019/11/18(月)05:00
科学の歴史
わたしは最近、
京大の文学部哲学科の講義「科学哲学論」も
兼担するよう命ぜられたが、
哲学者は一つの視点を確立して、
そこから全宇宙を観るという術に
優れているということに感じ入っている。
それに対して科学者は、
一つの現象に対しても
いろいろの視点から眺めるように訓練されている。
視点を変えれば、
論理的矛盾を生じ、
体系性を損われるわけだが、
科学の歴史は矛盾から矛盾への歴史であった
という気もする。
「頭脳管理」 品川嘉也 朝日出版社