カテゴリ:認識の歩み
社会(制度:システム)は すべて人々の思いが造りだしたものです。 決して神が与えたものでも、 自分の外に物としてあるわけでもありません。 社会という現実は、 みんなの思っていることが外へ現れたものです。 したがって社会を良くしたいと思ったら、 「社会が悪い」「社会のせいだ」と 社会を責めるのは間違っています。 よりよい社会にしようと思ったら、 皆の思いを変えなければ社会は良くなりません。 そして社会は、 みんなが変えることができるものです。 小室直樹は「近代デモクラシーが その基礎に置くところの行動様式の特徴は、 制度を天然現象のごとき所与とは見ずに、 人間によって作られた人為の所産である、 と見ることにある」と述べています。 つまり人が作ったものだから、 人が変えることもできるのです。 目的達成のために勤勉である人も必要ですが、 どのような規則(ルール)・制度を作ったら、 より良い社会になるかを考える人も必要です。 日本や西欧、支那の歴史の中頃には、 これを別々の人間がおこなっていた時代もありましたが、 民主主義の世の中では、 各自が勤勉であるとともに、 より良い社会を考え実際に作っていく行動をとれるのです。 文化革命期の思想家にその萌芽が見られます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|