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私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

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2021年07月14日
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カテゴリ:認識の歩み


 紀元前6世紀の支那における老子にとって、
 そもそものはじめから
 天地のあいだにあった自然の調和は、
 だれもがいつでも見出しうるものでした。

 といっても、
 儒教のきまりにしたがっていては無理です。

 『道徳経』にもあるように、
 地は、その本質において天を映しだしており、
 おなじ法則によって営まれているます。

 この法則は、遠い惑星の回転ばかりでなく、
 森の鳥や海の魚の活動にも影響をおよぼしています。

 老子によれば、宇宙の法則によってつくりだされ、
 支配されている自然のバランスに
 人間が介入すればするほど、
 その調和は遠のいてしまう。

 無理をすればするほど、問題が大きくなる。

 軽重、乾湿、遅速にかかわらず、
 万物はその内に独自の性質をもっており、
 それを無視すると面倒が起こらずにはすまない。

 観念的で一方的な規則が外から押しつけられれば、
 どうしても軋轢が生じる。

 人生がすっぱくなるのはそのときだけです。

 これすべてひとまとめにして、
 道教(タオイズム)と呼びます。

 けれど、タオイズムの基本は、
 あらゆる日々の営みの真価を充分に認め、
 それから学びとり、それとつきあっていく、
 ひとつの特別なやり方にすぎません。

 タオイストの見方では、
 この調和のとれた生き方が
 おのずから幸福をもたらす。

 明るい落ちつきこそ、
 タオイストの人格の
 いちばん目立つ特徴といっていいのです。

 それに微妙なユーモアのセンス。

 これなどは、
 たとえば二千五百年前の『道徳経』のような、
 もっとも深遠なタオイストの書物にさえ見られます。





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最終更新日  2021年07月14日 05時00分04秒
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