カテゴリ:認識の歩み
ヘレニズム時代の科学の中心地は、 プトレマイオス朝エジプトの首都 アレクサンドリアです。 アレクサンドロス大王によって ナイルの河口に築かれたアレクサンドリアは ギリシャ世界最大の都市となり、 のちのローマ時代にはその大きさと豊かさで ローマに次ぐ帝国第二の都市となりました。 紀元前三〇〇年頃、 プトレマイオス一世はアレクサンドリアに 王宮の一部としてムセイオンを創建しました。 「ミューズの神殿」という意味を持つムセイオン (諸学芸を司る九柱の姉妹神ミューズは、 ギリシャ語ではムーサという)は、 元々は文学及び歴史研究の殿堂でした。 しかし、 紀元前二八五年にプトレマイオス二世が即位したのち、 ムセイオンは科学研究の中心地となりました。 その後も文学や歴史の研究はムセイオンと アレクサンドリア図書館で続けられましたが、 ムセイオンで最も盛んになったのは 天文学研究でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月10日 05時00分05秒
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