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私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

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2021年10月25日
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カテゴリ:認識の歩み


 「矛盾によって対象の無なることを証明する」とは、
 言うまでもなく、有名な
 「ゼノンのパラドックス」のことを言い表しています。

 ゼノンがこれらのパラドックスで言いたかったのは、
 「運動は矛盾するものだから真理ではない」
 ということです。

 運動なき絶対的な「一」の証明です。

 最も有名なのは、
 アキレスは亀に追いつけないという、
 「アキレスと亀」のパラドックスです。

 しかしヘーゲルは、ゼノンのパラドックスは、
 どれもでっち上げられた概念に基づくものだと主張します。

 ゼノンは、空間や時間の無限分割を問題にするのだが、
 そもそも空間や時間が無限分割可能なものだ
 という考え自体が、
 「思考」によって不用意に思いつかれた
 まやかしにすぎないのだと。

 ここでヘーゲルは、次のように述べます。

 「難問が生じるのは、不徹底な思考のゆえである。
 しかしそれゆえにこそ、
 それは徹底した思考によって
 解き明かされるべきものなのだ」。

 ともあれ、ヘーゲルは、
 未だ中途半端ではあるにせよ、
 エレア学派が概念を高度に使用しようとしたことを
 「エレア派に至ってはじめて、
 無限の概念が展開されてその矛盾があらわになっている、
 つまり、矛盾が意識されている。」
 と高く評価しました。





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最終更新日  2021年10月25日 07時46分28秒
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