カテゴリ:認識の歩み
古事記において 皇位互譲説話が語られる意味として 次のような 3 点が考えられます。 Ⅰ,謙譲・譲るという精神の美徳を示すことにより、 天皇(皇族)たちが徳の高い人物たちであることを描いている。 Ⅱ,皇位継承において、 基本的には、年かさの者が優先されることを示す。 Ⅲ,皇位継承の語り方として、年長者相続と同時に、 それと相反する末子成功譚の要素をもつ形を提示する。 皇位互譲説話から読み取れる皇位継承のあり方とは、 年長者が優先される、及び、有徳者が即位する、 というものであると考えられます。 したがって、古事記における皇位互譲説話は、 皇位継承のあり方として、 年長者優先、有徳者の即位等の要素を それとなく提示しているものであるといえます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年01月26日 05時00分05秒
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