カテゴリ:認識の歩み
グレゴリー改革は、 精神の刷新をもたらしました。 その影響について、堀米庸三は 『西欧精神の探求』において 「グレゴリー改革は……さまざまな学問興隆の きっかけをあたえました。 批判的精神のおこりはここにあったといってよいのです ……こういった学問の興隆は やがて西欧の諸大学の興隆をひきおこします。 ……アラビアをとおしての学芸の導入が、 グレゴリー改革終了後、 せきを切ったようにおこってくるのです。」 と述べています。 グレゴリー改革により、 キリスト教徒の学者たちが真理にあこがれて、 熱心に学問をもとめた (古代ギリシアとイスラムの学問を吸収した) 西欧の進歩の原動力となったのです。 宗教改革をなしとげた西欧の人びとは、 精神的にも経済的にも発展の意気が充満し、 おくれていた文明もようやく発展の時代へはいりました。 しかし、西欧よりすすんでいる アジア諸国を追いぬいていくには、 まだこれから数世紀の時間が必要でした。 これからのち数百年のあいだ、 世界はいぜんとして アジアを中心にしてうごいています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月19日 05時00分07秒
コメント(0) | コメントを書く |
|