カテゴリ:認識の歩み
コペルニクスは、 天空と(今の呼び名で言う)太陽系について、 自分の仮説のほうが 観察結果をうまく説明できると確信しました。 一五一四年に 「地球の中心は宇宙の中心ではない」ことと 「ほかの惑星と同じく、 地球も太陽の周りを回っている」ことを 短い原稿に書き、 信頼できる友人数人に見せたことがありますが、 コペルニクスには それを発表する勇気はありませんでした。 それから三〇年にわたって、 コペルニクスは地球ではなく 太陽が宇宙の中心であるという 自説の完成に静かに取り組みます。 天体観測に多くの時間を費やし、 ほかの天文学者たちの観察結果についても 考察しました。 そうして、太陽を中心に置き、 その周りを惑星が回転していると仮定することで、 惑星が行きつ戻りつする 不思議な現象や食などの先人たちの 抱えていた問題点を解決に導く 方法を考え出したのです。 それだけではありません。 太陽を中心に据えるということは、 太陽なしでは地球上に 生命が存在しえないことを 理解することでもあったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月05日 05時00分12秒
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