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一日の学問 一書の恩徳 一言の教訓

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2007.12.28
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カテゴリ:カテゴリ未分類
=相談コーナー=

娘の起こした騒ぎと学校不信

【相談】
中学1年の娘が、10月末ごろに学校から呼び出されました。娘は、クラスで
いじめの中心になっていた友達を刺そうと、ナイフを持って学校に行ったのです。

しかし、他の友達に説得され、教師に相談し、親の呼び出しに至りました。その後、娘は「
クラスにはもう行けない」と言い出し、現在はカウンセラールームに登校しています。
元々、少し虚言癖のある子で、小学5年の時には、自殺のまねごとをして大騒ぎになっ
た事もあります。

その時は、先生方の温かい支援もあって立ち直り、その後は安定して
いるように思えていました。彼女は、とても素直なやさしい子だと、親は認識していま
す。

今回も本人が派手ないじめに遭っていた訳ではなく、クラスのいじめの雰囲気に耐
えられなかったと訴えています。いじめに参加しない彼女は、それが原因で「外された
」ようです。

いじめられる側の子たちの中で友達はいたようですが、彼女にとってやは
り不満だったようです。そこで、騒ぎをおこせば、学校や親が何かの対応をとってくれ
ると信じて、最終手段に出たのだと思います。その信号を見落としてしまったことは、
親として反省しております。

副校長と話し合いましたが、彼女を犯罪者扱いされました
。クラスの様子をお聞きしても、「クラスはとても安定していて、そんな現状はない」
と主張されます。

本当に彼女だけ悪いのでしょうか。そこまで、彼女を追い込んだ原因は何なの
でしょうか。娘は、「結局、私だけが損しちゃった…」と泣きます。学校側が用意して
下さった外部のカウンセラーともお会いしました。秘密は守ると言われましたが、副校
長と話してみて、すべて筒抜けなのがよく判りました。学校は信頼出来ません。娘も宙
ぶらりんな自分に苦しんでいます。親もどうすれば良いのか悩んでいます。
        ―――東京都 女性

【回答】
NPO法人教育ネットワーク・ニコラ理事長 馬場 章

 これはとても重たい問題であり、慎重な対応が望まれます。娘さんにしてみれ
ば、思い余ってのまじめな行動だったのでしょう。しかし、学校は教師や子どもの側に
は何の問題もなく、まるで彼女自身の問題であるかのように処しようとしている。そこ
で親御さんとしてはどうするのが最善の方法か…ということですね。
 
親として、娘さんの誤解を解くために尽力することはとても大切なことです。
おそらく娘さんもそれを期待しているはずです。しかし、すべての人の誤解を解こうと
することはほとんど不可能ですし、そのことに多大なエネルギーを割くことにどれほど
意味があるのでしょう。

むしろ、たとえ他人からどんな誤解を受けようと、親の私は娘
の最大の理解者であり庇護者(ひごしゃ)なのだという動じない姿勢こそが望まれます
。それが最終的に娘さんを救うことになるのではないでしょうか。
 
しかし、そうであればなおさらのこと、目的が正しければどんな手段でもいいという
わけにはいかないということ、そこには社会的な規範があり、それにのっとって
行動すべきことを娘さんにしっかりと理解させることはとても大事なことです。娘さん
は「結局、私だけが損しちゃった…」と泣いたそうですが、それが真摯(しんし)な一
途(いちず)な思いであったとしても、結果としてどういう事態になるか、まだまだ娘
さんには想像できないのです。だからこそ、その思いを受け止め、導いてあげられる社
会人としての親の存在が必要になります。

娘さんを取り巻く状況を知れば知るほど何とかしてあげたいというのは親心で
す。しかし、義憤に駆られて熱くなるのではなく、むしろ「自分がうろたえてはいけな
い」と考えて冷静に事態を把握し、これを我が子への貴重な経験として受け止められる
よう配慮するのが親の役割ではないでしょうか。前向きな節度ある行動を心がけてくだ
さい。






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Last updated  2007.12.28 01:26:42
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