人は、
日々訪れる人生の様々な問題を乗り越えるに従って、
固有の考え方や行動パターンというものが
出来上がっているものです。

例えば、山登りを思い浮かべてみると、
目指す頂上に対して、
ルートは色々何種類も考えられます。

北側から上ったり、南側から上ったり、
尾根を辿るルートや谷を行くルートもあることでしょう。

頂上に至るまでの選択肢は
ひとつだけとは限りません。

中にはルートとしては思い浮かぶけれど、
「こんな険しい道、行けるはずがない」と、
頭から尻込みしてしまうようなものもあるかも知れません。

そのような数多くの選択肢の中で、
安全で比較的楽なルートばかりを選択しては、
人と違う、飛び抜けた成果を得ることは難しいでしょう。

何故なら、楽なルートは簡単に誰でも通る道だからです。

苦しいことやイヤなこと、あるいは危険なことに
あなた固有の行動パターンを突き崩して、
あえて積極的に挑戦してみることが
フツーより一歩抜け出すためには必要な場合もあります。

多くの自己啓発ビジネス書でも、
「果敢に挑戦しましょう！」と、本人の意識を高揚し、
積極的行動を誘発するようなコトバが連発されたものを
お読みになられた方もいらっしゃるかも知れません。

私も、このメルマガにおいて、
あなた固有の行動パターンを突き崩して、
「行動することの重要性」を、
何度も何度も指摘して来ました。


＜ご参考＞
まずは行動
－失敗は成功のもと－
http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h17/mazukoudou.htm

行動を起こす第一歩は、今。
－専門家とは、多く失敗を経験して来た人のこと－
http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h17/koudouwo.htm



けれど、あなた一人が
意識を高揚させて積極的に行動したとしても、
その成果が十倍、二十倍になることは
物理的には不可能です。

そのうえ、あなたが病気になったり、諦めたりして、
その勇気ある行動を止めたとたん、
元の状況に戻ってしまうことになるでしょう。

じゃぁ、飛び抜けて、
今の十倍、二十倍にするためにはどうするか。

ここはあえて、発想を転換し、
「一人で百歩前に進もう」との発想ではなく、
「百人で一歩前に進む力を出すためにはどうすれば良いか」
と考えた方が良いのかも知れません。

確かに、一人で百歩前に進もうと努力することも、
取り組む姿勢としては重要なことではあるのですが．．。

あなたは起業創業をし、
世の中のために、
より大きな実績を残そうと考えている人なのです。

一人で百歩前に進もうと一生懸命努力することはもちろん、
百人で一歩前に進む方策を考えて、
あなたが起業創業によって巻き起こす風に、
より多くの人を明るく楽しく気軽に巻き込みましょう。

個人だけの努力から、周囲の人々を巻き込む発想へ、
考え方を柔軟に広げて行きましょう。

そのように考えを進めてみると、
「百人を、一歩気軽に楽しく進める」という発想を持つことは、
起業創業を目指す人にとっては、
より大きな成長を生む重要なポイントなのだということに
気付かされるはずです。


「難しいこと」は、出来るだけシンプルに考えましょう。
「簡単なこと」は、手を抜くことなく正確にやりましょう。
そして、「普通のこと」は、明るく楽しくやりましょう。

一人で百歩進むよりも、
明るく楽しく、
百人を一歩進める方が
やがて大きな力を生みます。