以前、メルマガで、
「問題をシンプルに考えるクセを身につける」
ことの重要性を書いたことがありました。


＜ご参考＞
混乱し始めたら 　－整理と運気－
http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h20/konran.htm



問題をきちんと表現できれば、
解決できたも同然なのです。

そういえば、私が高校生の時、
ユニークで優秀な数学の先生がいました。
　
生徒が質問を持ってきた時に、
数学が得意な生徒には、
問題を自分の言葉で説明させるのです。
　
それがたいへん変わっていて、
質問をする時に、
「一切問題を見てはいけない」というものでした。
　
問題の資料を一切持って来ないで、
「内容を全部覚えてから質問しなさい」と、
要求されるのです。

だから、質問したい生徒は、
問題を解くために必要な要点が
的確に詳細に説明できなければいけません。
　
結構しつこく、そう言われました。

その先生に対して、
生徒は一生懸命説明するのですが、
先生は決して容赦しませんでした。

「何か抜けてるな、これだけでは解けないよ。
もう一度、問題を覚えておいで」と、
そうおっしゃるだけです。
　　　
これを何度も何度も繰り返しているうちに、
問題を解くのに必要で重要な箇所が、
まるで雪が溶けるようにわかって来るから不思議です。
　
ついには、問題を覚えようとしている内に、
本人の力で、解答がひらめくようになるのです。
　
たとえ、その問題が自分の力で解けなくても、
問題を必死で覚えようと努力していると、
解き方を説明した時の吸収力が全然違って来るものです。
　　
大事なことは、「何をしたいのか」、「どうしたいのか」を、
先ず明確にしてから、思考し行動することです。

「何のためにしているのか」がクリアになればなるほど、
行動はより的確になります。

解けない問題は徹底して、何を質問されているのか、
覚えることです。

だから、ふだんでも、自分の目標は、
毎日見返して、シンプルに明確にすることです。

そうすれば、
ひょっこりと素晴らしい解決策が浮かんで来るものです。
　


＜ご参考＞
５W１Hを明確に
－シンプルに発想し地道に行動すること－
http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h19/5w1h.htm